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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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エント·キング出撃す

天武の子供達6人が手を繋ぎ、輪を作った その中央の空間が歪み 吐き出されるように

現れたエヴァ 玉龍を左手に持ち 髪は、これまでに見た事が無いほどに乱れ

右腕は折れているのだろう あらぬ方向に捻じれ 羽衣にも緋袴も元の色を探すのが

困難なほどに、血で染まっている そして傍らに転がる 夜叉を閉じ込めた 球状結界


不思議そうな表情で、みんなの顔を見渡すと、糸の切れた操り人形のように

その場に崩れ落ちる エヴァ

一斉に駆け寄る子供達 

「「「「「「天女様!天女様!!」」」」」」

氏直がエヴァの頭を抱え 必死に呼びかける 

「えっと。。。ここは、新岐阜城で間違いないですよね? 私は、なぜここに??」

「みんなで千代のサンドマンに祈ったんです 天女様が無事にここに戻るようにと」

「茶々たちみんなでお願いしたんだよ!天女様、帰って来て下さいって!!」

「そう。。。ありがとう でも火竜達が来るわ、みんな練兵場まで避難して!」

球状結界のネボアを見る エヴァ


「僕達、戦えます お雪先生が、おりん様を呼びに行っていますので、天女様の治療が

済むまでの間くらい ここを守ってみせます!!」

そう言うと、信勝が精霊エントに語りかける

“すべての生命の父にして この大地の父である精霊エントよ お前のすべての子供達の為に 我の願いを聞き入れ 我の召喚に応え給え!”

地面から黄色い光の粒が立ち昇り、それらが渦を巻き収束し、次第に巨大な人型を作る

「天女様とここのみんなは僕らが守ります、鉄の精霊フェロー!フルアーマー作成!!」

幸村が、鉄の精霊フェローに呼び掛ける 

頭と首を覆うバシネット 顔面を覆うバイザー 胴体の前後を覆うフォールズにバックプレート 胸当てとなるブレストプレート 腕を覆うバンブレースにガントレット

脚部にサバトン、脛当てにグリーブ、膝当てにポリン、太腿にキュイス、踵を覆うスプールと全身を覆い尽くす

「貴方達、いつの間にこんな。。。本当に驚かされてばかりですね。。。」

「天女様、千代のサンドマンにお願いして 遠隔で操作できますから、安心して下さい」

「茶々の魔法で、怪我をしてもすぐに治るように、自動再生も掛けるから 大丈夫だよ」

「僕のエフリートの業火の剣を持たせます!」

政宗が、炎の精霊エフリートに語りかけると エント·キングの右手に超高温のために

刀身が青く揺らめく剣が現れる

「お前たち、いつの間にこんなものを!!かっこよすぎるじゃないか!!!

せめて盾だけでも、僕のフーカーの盾を使ってくれ!!」

氏直が刃の精霊フーカーを呼び出し巨大な盾を巨人の左腕に装着する

こうして新岐阜城の横に威風堂々とした鋼の巨人“超戦隊呂棒エント·キング”が聳え立つ


「ああ!!天女様!なんというお姿に、すぐに治療しますからね!!」

「おりんちゃん ありがとうございます 通力も少し頂けますか?魔力が空っぽです」

「もちろんお渡しします 私達の使う回復の術は、自分には使えないというのは、天女様の魔法でも同じなのですね。。。ここまで傷だらけになられて」

「自分より人を癒やすための力ですから、致し方ありません それと政宗君、貴方の月の精霊ルナは重力を操れましたよね? この夜叉を抑えつけておく事は出来ますか?」

「はい天女様、任せて下さい 重力魔法はものにしていますので」

「じゃあみんなでドームの中に入りましょう そこからエント·キングは操作できるのですね? お腹が空きました。。。」

お雪の肩を借り、ドームの中へと移動する エヴァと天武の子供達 


茶々が幸村の横に忍び寄り 耳打ちをする

「エント·キングの盾は、茶々の赤色にするって約束だったよね?」

「ああ そうだったね 全面を赤にしておくよ」

「ありがとう 幸村君!大好き!!」

ぽっと頬を染める 真田幸村


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