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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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御嶽山大噴火

2人が1組となり、横に広がりながら エヴァによる強化と、お雪の鼓舞により

この世界の地を駆ける生物としては、歴史上もっとも速く、山を駆け 丘を飛び越え

風よりも早く、足を体を前へ前へと押し出す 6人

高空5000mに達した大岩が、弧を描きながら、ゆっくりと御嶽山を目指し下降を始める


「直政君!急ぎます!!」

井伊直政の手を取り、羽衣に風魔法を纏わせ、さらに速度を上げる エヴァ

少し頬を赤らめながら、必死に付いていく 直政


雲の切れ間から、大岩が顔を出す 寸分の狂いもなく御嶽山の火口に大岩が着弾するよう

風魔法を駆使して、誘導する エヴァ

「みなさん、まもなく御嶽山の火口に大岩が着弾します 準備は良いですか?」

ブルートの念話を通じて、全員に呼び掛ける

「ああ 始めよう!」

「はい天女様!準備は出来ています!!」

「エヴァ!ネボアを頼むな!満腹丸を助けるぞ!!」

「問題ない。。。」

「天女様!頑張ります!!」

御嶽山の麓で、雲を突き抜け加速していく大岩を見上げる 6人


玉龍の穂先を大岩に向け、さらに強烈な突風を作り出すと、螺旋を描き唸りをあげながら大岩へと向かい 大岩の落下速度を加速させる

「着弾します!!」

大気を切り裂き、御嶽山の火口に吸い込まれるように突き刺さる!!

一瞬の静寂の後で。。。。。。。

“ドゴオオオオオオォォォォッンンンンンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!”

爆音が耳をつんざき 地中のマグマの胎動が足の裏に伝わる

噴煙が周辺に降り注ぎ、ほんの1m先の視界を奪う

火口の奥深くで眠っていたマグマが、大岩の圧力で目覚めると真上の火口に向かい

溶岩を吹き出す 大小様々な石が、火山灰とともに飛び出し 宙を舞う

「威力が強すぎたようです。。。」

「天女様。。。地形が変わるほどでは、ないと思います。。。たぶん」


火口の縁から、溶岩が流れ出すが、凍結魔法の効果なのか、たちまちの内に冷え

固まり その上をまた溶岩が流れ冷え固まっていく 

噴煙で霞む火口付近から2体の黒い影が、巨大な翼をはためかせ、悠然とその姿を表す

「信忠!左が赤い竜だ!行くぞ!!」

「はい!ブルート先生!! 土の精霊ノームよ僕に力を!!ゴーレムを顕現させよ!!」

全長5mを超えるゴーレムが、赤い竜へと一直線に飛び、ブルートと信忠がつづく



「アラン!黒いのは右の奴だ!!遅れるなよ!!」

「ルイ。。。無理をするなよ。。。」

全身を鬼化させたルイの周囲を20本を超える童子切安綱の複製が旋回し、発射を待つ

ルイを守るように、金色の盾を最大限に展開したアランが、ルイのすぐ前を駆ける



気配探知を研ぎ澄まし、ネボアの魔力を探るエヴァ

噴煙で霞む火口付近に目を凝らす 井伊直政

「天女様!ネボアを見つける事が出来ません!!」

「落ち着いてください 直政君 ネボアは居ます!」

エヴァが火口付近の噴煙を風魔法で払い飛ばすと、左右の手に太刀を持った夜叉が浮遊し

エヴァを睨みつける 

御嶽山を駆け上がりながら ネボアを睨みつける エヴァ


“この忌々しい 天女と呼ばれる女!お前との因縁も今日で終わりとしよう!!”

2本の太刀を体の前で交差させると、エヴァに向かい滑るように駆け下りる ネボア

玉龍の穂先を下段から、ネボアとすれ違いざまに大きく振り上げる エヴァ

それを2本の太刀で受け流し、空中に大きな火花を散らす ネボア

御嶽山の中腹、溶岩の冷え固まった上で、対峙する エヴァと夜叉の姿のネボア

「天女と呼ばれる女よ やってくれたな!この代償は高くつくぞ!!」

「貴方と話をする気はありません 死んで下さい」

後ろに居る直政を念話で制し、氷のように冷めた目でネボアを睨みつける エヴァ




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