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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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ネボア討伐2

「それぞれ打ち合わせは済みましたか?」

「ああ俺とアランには必要ないけどな、阿吽の呼吸ってやつだ」

「こっちも大丈夫だ 信忠のさらに防御力を強化したゴーレムを乗り込むのでなく、遠隔で操作出来るようになったからな ゴーレムを壁役に赤い竜を削れると思うぞ」

「ブルート先生にゴーレムを強化してもらいました!特に火炎防御には自身があります」

織田信忠が、初陣の興奮からか鼻息も荒くまくし立てる


「それは頼もしいです では、強化魔法を掛けます 念の為に、全属性と物理強化

筋力、加速、全感覚等、私の出来るすべての強化を掛けておきます その代わり効果時間は、4時間と短いですから注意して下さい」

「有り難いが、そこまでして、エヴァの魔力は大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ 私の魔力量は、この世界に来た時の10倍近くになっていますから

だいぶ無理をしてきたおかげですかね?」

ふふふっと薄く笑う エヴァ そして玉龍をかざしすべての強化を掛ける


「これが。。。天女様の加護ですか。。。とても暖かくて気持ちがいいのに、力が漲ってくるのを感じます」

うっとりと目を細める 井伊直政

「そうだな、久し振りにエヴァの加護を掛けられたが、以前に比べても段違いに効果が上がっているのが解る」

「ブルート この世界に来て、守る者が増えたからだと思います」

「そうかも。。。しれないな。。。満腹丸。。。助けるぞ!」

珍しく語尾を強める アラン


「では、最後にお雪ちゃんに“鼓舞”を掛けてもらいます お雪ちゃんお願いしますね」

「はい 天女様 皆さん頑張ってくださいね ヴァルキュリアよ願いを聞いて下さい ここに集いし全ての魔力にさらなる脈動を!奮い立たせよ!!」  

「「「「「おおっ!!凄い!!」」」」」

「ありがとうお雪ちゃん、お雪ちゃんの愛を感じるよ!」

「ええ ルイにも、みんなにも愛を込めて送ったわ 絶対に誰も死なないで下さいね!」



新岐阜城を出ると、御嶽山への最短距離を、疾走する 6人

途中いくつかの農村を横目に見るが、退避勧告が出されて久しく 人の気配は無い

御嶽山まで50kmの地点で、ブルートが隠蔽の魔法を全員に掛ける

「これで気配を完全に消す事は出来ないが、気付かれる前に御嶽山まで10kmほどの距離で、メテオ·ストライクを落として奴らを分散させよう」

「ここから40kmは、魔力を消費しないように、少しゆっくりと進むことにしましょう

2人は、大丈夫ですか?」

「「はい 僕達なら大丈夫です!」」

「無理は絶対にしないで下さいね 危ないと思ったら、すぐに新岐阜城へ逃げて下さい

退くことは、恥でもなんでもありませんよ 立派な戦略です 良いですねルイ」

「俺にかよ!!」



御嶽山まで10km 

「エヴァ、この辺だな」

先頭を走るブルートが足を止める

「そうですね、これ以上近づくと、気付かれる恐れがありますね」

「みんな!これを打ち上げたら、しばらくはバラバラだな、頼むから無茶をして死ぬなよ!」

「ルイ。。。お前が。。。一番。。。心配。。。」

「しつこいようですが、危ないと思ったら逃げて下さいね」

「じゃあみんな、ネボアを倒したら ここで落ち合おう 念話の距離は、常に意識しろよ 俺から5kmの距離だからな」


「では、信忠君には、これを打ち上げてもらいます 爆裂魔法を込めた 殺生石です

信忠君が打ち上げた殺生石に私が、風魔法で加速させ ブルートの凍結魔法、みんなの

土魔法で直径50mまでにして下さい 地形まで変えてしまうので、それ以上は必要ないでしょう 上空5000mまで打ち上げたら、一斉に御嶽山まで走りましょう

メテオの誘導は、私がします 良いですね?」

ごくりっと息を呑み 頷く面々

「じゃあ 行きます!ノームよ力を貸してくれ!!」

唸りを上げて、空へと吸い込まれていく殺生石に、エヴァの風による後押しを受け

さらに加速する 信忠のアランのルイの直政の土魔法が殺生石にまとわりつき

みるみるうちに巨大な岩の塊へと変えていく それを圧縮するようにブルートの凍結魔法が幾層にも岩を押し固め 雲の中へと突入して行くメテオ


「みんな行きましょう!!後でここで会いましょう!!!!」

「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」


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