戦闘準備
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京の都 新二条城 執務室
将軍·武田信玄と京都守護·浅井長政が連日のように新幕府の人材の登用、元織田領の管理に頭を悩ませていた
「お館様 天女様より文が届きました」
真田幸隆が、執務室へとエヴァからの文を届ける
「こちらがお館様宛で、こちらが浅井長政様宛で御座います」
「ほう すぐに返信を寄越すとは、天女殿らしいのう 祝いの言葉が書かれておるのじゃろう 長政よ、わしにも読んで聞かせてくれ」
久し振りのエヴァからの文に顔を綻ばせる 武田信玄
「お市にも見せてやりたいのですが、なにか急ぎの要件かもしれませんな では」
いつもより大きめに畳まれた文を広げる 浅井長政
「“長政殿、お市様 無事のご出産おめでとうございます 取り急ぎ報せたい事があり
。。。。。。” なっ。。。満腹丸が。。。」
浅井長政の顔から血の気が引いていく
「どうしたのじゃ!?長政よ 満腹丸に何があった!?」
「満腹丸が、ネボアという魔獣に呪いを掛けられ 意識が無いそうです。。。」
「それは、天女殿の法術でも解けぬ呪いということか?」
「必ず解呪の方法を見つけるから、心配するなとは、書かれておりますが。。。」
長政の文を持つ手が、小刻みに震える
「長政殿、天女様がそう言われるのでしたら、きっと満腹丸様は大丈夫です!
今までに、天女様が出来ると言われて、その言を違われた事はありません
お館様の文には、何が書かれているのでしょう?」
「おおっ そうじゃな 幸隆よ読んでくれ」
「では失礼して“お館様、至急の要件です 岐阜城がネボアに監視されており、浅井殿の子息·満腹丸君が襲われ、呪いを掛けられました 解呪のためにもネボアを討たねばなりません 日程は決まっておりませんが、どのような事態に陥るのか予測できません
お館様、浅井殿、正親町天皇、その関係者には極力、童夢内に留まるようお願いします また連絡いたします” 以上になります」
「お館様、岐阜城へ向かってもよろしいでしょうか?満腹丸のそばに居てやりたいと思います」
「落ち着け長政!お前が行って何ができる!?娘も産まれたばかりじゃろう 天女殿の文にあるよう ここに避難させ、都の安寧を支えるのが京都守護職·浅井長政の務めじゃ」
「それは、解っているのですが。。。満腹丸が不憫で。。。」
「気持ちは解るがな、お市の方と娘の顔でも見てきたらどうじゃ?奥方と話して、それでも行きたいというのなら、わしは止めんよ」
「はっ ありがとうございます」
頭を下げ、肩を落とし執務室を後にする 浅井長政
「幸隆よ、まずは内裏に使いを遣り、子細を伝えよ それと同時に城下の家臣及び、その親族等に童夢内に避難させよ 同時に食糧などの備蓄も必要だな」
「はっ直ちに!それと各諸侯への通達は、どう致しましょう?」
「要らぬ混乱を招くだけであろう もし天女殿達が、仕損じれば、どうせ逃げ場など無いのだからな。。。この童夢にしても気休めにしかならんじゃろう」
新岐阜城 最下層·練兵場
火竜の討伐に向け、戦闘準備が整えられていく城内
「弓部隊の皆さんには、この強化された弓と、凍結の魔法が付与された殺生石の矢を各自100本づつ持ってもらいます 皆さんには、ここ新岐阜城の守備をお願いします」
「「「「「「「「はっお任せください!!!」」」」」」」」
「風魔党のみなさんと、前田慶次郎殿、天武の年少組は、お雪ちゃんを隊長にして同じく、この城の守備とおりんちゃんと満腹丸君の護衛をお願いしますね
全員に強化の加護を授けます そして私達の魔力が、回復次第ネボアの討伐に向かいます 全員、戦闘の準備をお願いします!」
「「「「「「「「おおおおぉぉぉぉっ!!!!!!」」」」」」」」




