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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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禁酒

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「そのような事が、起きていたのですか。。。にわかには

信じられませぬが お館様のそのお元気な姿を見るに

信じぬわけにもいきますまい」内藤昌豊が混乱した様子で相槌を打つ

「今からする話は、お主を含む家老までの耳に入れておくが 一切の他言を禁ずるぞ」ぎょろりと大きな双眸で昌豊を睨む

「今までに聞いた以上の話があるのですか?」

「実はな、そのルイにこの城内で本多忠勝は一騎打ちに破れ殺されたのじゃ しかし天女殿の奇跡の術で死に戻りおった」

「本多忠勝。。。昼間に見かけましたが、杖をつき衰弱しているようにも見えましたが あれが死に戻り。。。」

「天女殿の話では、一月は動けんと聞いていたが あの男もまた化け物かもしれんのう」楽しそうに笑う 信玄

「いやはやなんとも 言葉になりませぬな」

「今の話を、海津城の高坂にも聞かせてやってくれ

 ここまで上杉を抑えたこと大義であったと わしが

 感謝していると付け加えてな」

「それは、何よりの褒美となりましょう しかとお伝えしておきまする では。明日にも越中に戻ります」

「ふむ では。この文を椎名に 先ほど話した通りルイを連れて行け 話は、通してある」

「それは頼もしい護衛が出来ました」

「鬼が出ようが、天狗が出ようが心配いらぬ」ガッハッハッハ

高らかに笑う信玄


「はて? 私は、なぜ部屋で寝ているのでしょう??」

『たしか。。。お餅を頂いて ほうとうを頂いて 鮎という魚を焼いたものは絶品でした アランやブルートから、固く禁じられていた お酒もちょっぴり頂きましたね 美味しゅうございました』

「まぁ いいか。。。」えへっ

「まったく よくない!!」エヴァが目覚めた事を察知したルイが部屋に入ってくる

「あら? なんのことでしょう?? ルイあなたいつの間に

 髪を切ったのですか??」肩まで伸びていた髪が半分ほどの長さで切り揃えられている

「眠ったエヴァを部屋に運ぼうと抱えた時に、エヴァに燃やされたんだが こんなのは、まだいい」

「ルイ。。。私はもう一度寝ますので 出ていってくれませんか?」これ以上聞きたくないと耳を塞ぐ エヴァ

「徳本先生の髭を鷲掴みにして 何度もメェ~メェ~鳴かせていたぞ 大勢の人の前でな」

「イヤーーー聞きたくない!!」

「それに飽きたら、魔法で山羊に変えようとしたぞ さすがに止めたけどな」

「止めてくれて、ありがとう」ルイの手を取り 目を潤ませる

「酒を飲むたびに惨事を引き起こすのは、やめてくれ。。。

 禁酒な!」

「この国のお酒が、どんな味か気になっただけ。。。

 もう飲みません」

当の徳本本人は、ちょっと嬉しそうだった事は、黙っておく

「俺は、明日から越中の松倉城に行ってくるぞ 内藤昌豊の

護衛と向こうでは、一向一揆の手伝いだそうだ」

「よく引き受けましたね? 私と離れて寂しくないのですか?」

「ここに一週間以上閉じ込められて、退屈していたからな

 戦があるのなら退屈しのぎに行ってくる」

「聞いていると思いますが、無駄な殺生は駄目ですよ

 1,2ヶ月は戦場に出れないくらいの怪我でお願いします」

「そうなんだよ しかも俺だとわからないようにって事だ

 まぁ なんとかなるだろ」

「上杉謙信を滅ぼしたくないそうです 後々のこの国のために

 もし上杉が滅ぶと、この国が一層荒れるということですね」

「それほどの人物なのか〜 会ってみたいな」

「私達だけでは、念話が使えないですから 何かあったら鳩でも飛ばしてください こっちも何かあれば飛ばしますので」

「うん わかった 俺がいない間 酒を飲むなよ! みんなには、言ってあるから大丈夫だと思うけどな ハッハッハ」

「もう飲みません。。。」


その頃 永田徳本は一人 部屋で悶々と眠れぬ夜を過ごしていた







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