エント·キング大地に立つ!
「大きくって、強そうだけど、火竜は、火炎を吐くんだよ?全身丸太で大丈夫なの?」
千代の冷静な正論に、一瞬目が泳ぐ エント·キング
「なになに。。。? 4大属性で火が最も苦手らしい。。。」
信勝の召喚に応えたエント·キングは、簡単な意志の疎通ができるらしい
「大丈夫だよ!茶々が自動回復の魔法を掛けてあげるからね ちょっとくらい燃えても
茶々の魔法で治してあげるよ!!」
エント·キングが、その場に腰を下ろし、丸太の右腕を茶々に差し出すと、先端から蔦がスルスルッと伸び、茶々を絡めとると自分の肩にそっと乗せる
「うわ〜〜〜高い!!ありがとうエント·キング!!」
「火に弱いという弱点、僕の鉄の精霊·フェローと氷の精霊·フラウで克服できると思いますよ 試してみてもいいですか?」
全員が“うん!うん!”と期待を込めた目で幸村を見る
「鉄の精霊·フェロー!フルアーマー作成!!」
エント·キングの頭の上に巨大な兜が浮遊し、顔の前方に面が浮遊する
「装着!!」
兜がエイト·キングの頭部に装着され、面が顔にガチャリッと嵌まる 巨大な戦国武将の頭部が出来上がる
「可愛くないです!!」
「茶々、可愛い必要があるのか。。。?」
「確かに、私達の呂棒なのですから ちょっと無骨過ぎますよね アラン先生そっくりにしたら、とても愛着が湧くと思うのですが」
「それは、どうかと思うが。。。じゃあ西洋風の鎧にしてみようか?」
頭と首を覆うバシネット 顔面を覆うバイザー 胴体の前後を覆うフォールズにバックプレート 胸当てとなるブレストプレート 腕を覆うバンブレースにガントレット
脚部にサバトン、脛当てにグリーブ、膝当てにポリン、太腿にキュイス、踵を覆うスプールと全身を覆い尽くす
「西洋の鎧を勉強していて良かったよ じゃあ“装着!!”」
ガッシン! ガッシン! ガッシン!と各部が、丸太の全身に装着され
鈍く光る鋼の巨人が大地に立つ!!
「強そう! だけど、可愛くない。。。幸村君、お願い赤いリボンを着けて〜」
「じゃあ私は、ピンクのハートマークをお願い致します」
「茶々も千代ちゃんもエント·キングは、男なんだからね そんなの着けたらエント·クイーンになってしまうよ」
「じゃあ せめて!せめて!色を着けさせて!!」
「お〜それはいいな! どうも寂しいと思っていたんだ お腹と背中に僕の魔力の色 黄色を頼む」
「私は、頭!頭を赤にして!!」
「千代は、胸当てを桃色にして欲しいです」
「じゃあ腰回りは、緑だな。。。」
「解った それならやってみるよ“着色!”」
脛当てとガントレットを、自分の魔力色の青とし、白を基調として、全体の造形を未来的にして、ここに居る5人に視界を共有する為のV字型のアンテナを装着する
「茶々の赤、額当てと顎の部分だけなの??」
「頭全部を赤って。。。どうしても僕の美意識が許せなくって、エント·キングに持たせる盾を赤にするから、それでいいだろう?」
「それならエフリートの業火の剣を持たせよう!!」
「千代のサンドマンにお願いして、遠隔での操作も可能にしてもらいましょう」
フルアーマーの内部には、氷の精霊フェローが冷気を循環させることにより、炎熱耐性まで備える
こうして内部が丸太だとは、とうてい思えない未来的な呂棒が完成する
練兵場の出入り口に、織田信忠達の気配を察知しエント·キングの召喚を瞬時に解除する
「何か、ここに巨大な魔力を感じたんだが。。。何かあったのか??」
「「「「「いえっ!?魔力操作の修練をしていただけです!!」」」」」
「それにしては、巨大な魔力だったが。。。まぁいい昼食にしようか?」
「「「「「はい お腹が空きました 行きましょう!」」」」」
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