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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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大垣城の修練2

「では次は、武田信勝君ですね」

「はい 天女様、遠慮なく攻撃なさって下さい」

精霊エントより授かったと言う竹を、アランが削りだし錬成を施した弓に矢も番えずに

弦を弾く

「精霊エントよ、我をお守りください!“茨の道”」

信勝の周囲の地面が、ボコボコッと盛り上がり、茨の壁が信勝を囲む

そこに風刃を撃ち込むが、茨に軽々と絡め取られる

「私の風刃が、とても頼りなく感じてきました。。。信勝君に届かせるには

まさに茨の道と言うことですね」


「次は、伊達政宗君です こちらにどうぞ」

「はい 天女様。。。実は、色々試したのですが、エフリートの炎の壁以上の防御魔法を見つける事は、出来ませんでした “豪炎の防壁”」

政宗の前方を、猛烈な炎が立ち上がり、熱気が伝わってくる

「それも当然でしょうね。。。風刃で試すまでもありません そう言えば、武器は用意していないのですか?」

「はい エフリートの剣が使えますので」

そう言うと、炎が波打つ大剣が伊達政宗の右手に現れる


「次は、千代ちゃんの夢の精霊サンドマンですね 何が出来るのか、とても楽しみにしていました」

アランが、錬成した錫杖を手に天女の前に歩み出る

「はい 天女様、あの防御魔法と言えるのかわからないのですが。。。“陽炎の夢”」

お千代の周囲の空気がゆらゆらと揺れ、少し離れた池の辺りにお千代が、また石灯籠の横

にも、エヴァの後ろにまで7人のお千代がエヴァを囲む

「なるほど分身の術ですか?でも、どれか一人は本体ですよね?」

「それが、千代にもわからないのです 7人の眼で天女様が見えていますし、最初は2人だけだったのですが、最近ようやく7人まで増やせました」

「えっ!?それって。。。忠勝殿、そこの石灯籠の横に居るお千代ちゃんに指弾を飛ばしてみてください」

躊躇なく、お千代の右肩に向け小石を飛ばす 忠勝

すると着弾の寸前にお千代の姿は、かき消え 石灯籠の反対側にもう一体が現れる

「「「「「「おおっ!!??」」」」」」感嘆の声が上がる

「これは?私では、理解できませんね 恐るべきサンドマンの能力ですね〜」


「次は、満腹丸君です」

両手の指に20cmもの鋭い爪を着けた満腹丸がエヴァへと駆け寄ると、四つん這いになる

「ビシュー変幻“亀”」

そう叫ぶと、全身が甲殻に覆われ 頭や手足までも、その中へと収まる

ゆっくりと近づき“コンコンッ”と甲羅を叩いてみる

「硬そうですが、まさに手も足も出ませんね。。。」

「ビシュー変幻“山嵐”」

ボンッと跳ね上がり、全身を長く鋭い棘が覆い 縦横無尽に跳ね回る 満腹丸


「続いて、北条氏直君お願いします」

西洋盾と手首までを鍔で覆うようなランス(騎槍)を持った北条氏直

「はい 天女様、残念ながら私には、防御魔法と言えるものは、授からなかったのですが、アラン先生より頂いた、この盾に絶対の信頼を置いております

さらに精霊フーカーが降臨しますと さらに強度が増します “フーカー降臨!!”」

北条氏直の全身を半透明のフルアーマープレートが装着され、盾もランスも輝きが増す

「確かに、私達の命をここまで守ってきたアランが用意してくれた盾でしたら、信頼できますね 大事にしてくださいね」


「ええっと 次は、井伊直政君ですが、彼はブルートと2人で研究に籠もっているのですね。。。 忠勝殿、2人を呼んできて頂けますか?」

脱兎のごとく駆け出す 忠勝になぜか負けじと駆け出す 前田慶次郎

「では、織田信忠君ですね 見せてもらえますか?」

反りの大きな太刀を脇に差し エヴァの前に進み出ると一礼する 織田信忠

「はい 天女様、私の防御魔法は、基本的な土壁ですが、ここに居る全員を守ることが出来ます!」

そう言うと、地面に右手の平を付けると、瞬時に横幅20m高さ3mの土壁が出来上がる

「土の精霊ノームの土壁ですか。。。これを砕ける者は、そう居ないでしょうね。。。」




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