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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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岩村城に集う

「どちらにせよ、ベヒーモスは暫くは動けません その間に、ゆっくり治しましょう」

「エヴァにこうやって治療してもらうのも久しぶりだな。。。それは、そうと下着は

履いてもいいんじゃないか?」

「傷に触りますよ? 治っても変な跡になったら取り返しが付きませんよ」

「いや ほらっおりんって、人の布団に平気で入ってくるだろう? 身の危険を感じると言うか。。。」

おりんには、聞こえないように“ボソッボソッ”と小声でエヴァに囁く ルイ

「さすがにおりんちゃんでも、怪我人にいたずらをしたりしません。。。よね?」

妖狐の看病をしていた おりんが「私の話を、されていました?」

「ええっ 仲間の到着を待って、明日にも大垣城に移動しようと思うのですが、おりんちゃんには、ここでしばらくの間ですが、ルイを見て頂けないかと。。。」

「な なんでだよ! なんでそうなる!!」と目で訴える ルイ 

「天女様が行かれてしまうのは、寂しいですが ルイの面倒でしたらお任せ下さい

殿方のいろんな所を隅々まで観察できる 良い機会ですので」

「おりんちゃん。。。観察って!?」

「はい 体を拭いて差し上げたり 厠にも行けませんでしょうから ルイの可愛らしい

$#@℉を、摘んで差し上げるのもやぶさかでは、ありませんが?」

「数百年も大嶽丸様と暮らしてこられて、何にでも興味を持たれるのは、しょうがないですね では、ルイをお願いしますね」

可哀想な物を見る目で、ルイを見る エヴァ

「可愛らしいって言うな!!」


「お供の方々が到着いたしました」

「はい ありがとうございます ここへ通して下さいますか」

女中の一人が、アラン達の到着を告げる

「城下は、ひどい有様だな。。。ルイ!大丈夫か!? 遅くなってすまない」

ブルートがルイの枕元へ駆け寄る

「ああ なんとか生きてるぞ エヴァが来てくれなければ、やばかったけどな。。。」

「エヴァの走る速度は、尋常でなかったからな あれは、走ると言うよりも飛んでいたな

羽衣の効果らしいが、1度研究させて貰いたいな」

ブルートの研究者魂に火が点いたようだ

「あの羽衣は、私と天女様以外には、効果を発揮しませんよ はじめまして、おりんと申します」


本多忠勝は、部屋に入りエヴァの無事を確認すると安心したのか、その場にへたり込み

エヴァの手を取り 無言でしばらくの間、見つめ合う2人

「生きた心地がしませんでした。。。 あまり無茶は、されないで下さい」

「ごめんなさい でも、なんとか間に合いました。。。たくさんの犠牲を出してしまいましたが」



「「あの2人は、どうなってるんだ?[でしょうか?]」」

ルイとおりんが声を合わせて、ブルートに聞いてくる

「ああ あの2人は、結婚するそうだぞ」

「「ええっ!!⁇」」

「そうか。。。あのエヴァがな。。。幸せになって欲しいな しかしブルートは、良いのか? 今まで悪い虫が付かないようにと、さんざん追い払ってきたのに」

「うん あの本多忠勝という男になら、任せても良いような気がしてな。。。ベヒーモスとの戦いで、どうなるかもわからんしな 幸せになって欲しいと思うよ」

「はっ?天女様がご結婚⁉ 私というものが、有りながらですか? お相手は、あの方ですね。。。」

不気味な笑みを浮かべる おりん



その頃、天武の面々と風魔党員約20名と、ひたすらに弓の修練に明け暮れた500名の精鋭部隊が琵琶湖の南端を東進し大垣城を目指す

来たる決戦の日を、ピリピリと肌に感じながら



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m(_ _)m

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