エヴァと忠勝と上杉謙信
ストックが。。。切れました
1日1話 朝6時までを目安に更新します
たまにサボるかも。。。
黙ってエヴァの話に耳を傾けながら、杯を重ねる 上杉謙信と本多忠勝
自分達が、この世界に来てからの出来事を滔々と語りだす エヴァ
昨年の暮に、三方ヶ原の戦の後に武田·徳川が和議を結んだ事
武田と織田の争いを避けようと、今年の正月に織田信長に上申した徳川家康が織田信長の手により他界した事
武田·徳川·浅井·朝倉·北条の連合軍と織田軍が関ケ原で戦となるが、本格的に開戦となる前に火竜の乱入により、それを撃退するも多大な犠牲者を出し 織田信長が実質的に
連合軍に降った事
その際、織田信長が所持していたマントに怨霊が込められており、織田信長自身が、その怨霊にこの国の覇権を掌握するように操られていたと思われ、その怨霊が火竜に憑依し、身籠っていた火竜が怨霊の影響なのか、霧の魔獣であるネボアを産み そのネボアが上杉謙信を狙っていたと思われる事
その他に火竜の上位種と思われる個体も2匹が産まれている事
それから数日後、火竜が京を強襲し、将軍·足利義昭公 本能寺に駐留していた織田信長をはじめ織田の重臣たち、さらに京の民が数万人も犠牲になり、同日に岐阜城も全焼し
生存者がほぼ皆無であった事
織田の生き残りとしては、嫡男·織田信忠、重臣では羽柴秀吉·秀長兄弟、前田利家などを武田で保護している事
この緊急事態を受け、正親町天皇は、浅井長政を京都守護に武田信玄を征夷大将軍に任命した事
それを受け 北は、最上·伊達 南は島津·毛利と全国の諸大名が征夷大将軍·武田信玄に従う意思を表明している事を掻い摘んではいるが、伝えねばならぬ事を時系列に沿って説明していった 時刻は、すでに深夜となり 上杉謙信が口を開くのを待つ
「にわかには、信じがたい事だが。。。毘沙門天の導きにより姿を見せた、そなたが言うのであれば 全てが真実なのであろう
つまりは、武田信玄が征夷大将軍となり、この国を平定する事に異を唱える者は、居ないということだな?」
「ほとんどの諸大名が、戦を望んでおらず 武田信玄公であれば、戦のない世を作れるとみんなが思っているのだと思います」
「天が。。。いや、そなたがわしでもなく、毛利でも北条でもなく武田信玄を選んだということであろう?
興味本位で聞くのだが、そなたと本多忠勝殿で、この春日山城に居る2千の兵と戦って
も負けるとは思っていないのであろう?」
「戦う理由もありませんが。。。忠勝殿は、どう思いますか?」
「我ら2人共が、傷1つ負わずに2時間もあれば、殲滅できるでしょう」
申し訳なさそうに上杉謙信の目を見ながら答える 本多忠勝
「“時空を超えた者”の力とは、それほどの物なのか。。。」
「武田信玄が、この国を平定できると言うのであれば 問題は、火竜とネボアなる魔獣と言うことだな?」
「火竜の巣立ちまでは、半年と言われているそうです 来月か再来月には成竜になると思われます 現在は、御嶽山の火口深くに住み着いており、手を出せないのが現状です」
「その火竜共には、人間の兵では、役に立たぬのであろう? そなたらの他には火竜と戦える仲間は居るのか?」
「はい 大勢居ます 人間にも人外にも火竜を倒すために集まってくれる者達が」
「それは頼もしいな 我らは戦いでは、役に立たぬのかもしれんが それ以外で手伝える事があれば、何でも言ってくれ」
「それは、武田信玄公の統治に協力をして頂けるという事ですね!?」
上杉謙信に詰め寄る エヴァ
「戦のない世というのは、少し寂しい気もするがな。。。あやつとは、もう一度戦いたかったが、もうそういう世の中では、無いという事であろう
火竜を退治した後には、家督を景勝に譲り引退をしよう」
本当に寂しそうに目を伏せる 上杉謙信
「そのように武田信玄公には、お伝えしておきます」
「ところで、今のこの国で最も兵を動かせるのは、誰だと思う?」
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