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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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羽衣

おりんの距離の近さにタジタジとなり、もう少しで禁断の扉を開けそうになった エヴァ

『正規の扉も開けていないのに、危ない。。。危ない。。。』

不意に本多忠勝の顔が頭に浮かぶ エヴァ


「あの。。。天女様、その巫女の衣装に千早(巫女の衣装に重ねる、薄手の上着)が素敵ですね」

「おりん様。。。おりん様に天女と呼ばれるのは、なんと言いますか。。。」

「天女様は、この世界に来られて短いようですが、どれだけの人を救われて癒やしてこられたのか。。。私には、解りますし 私は、それほどの力は持っておりません

貴女が、天女でなければ誰が天女を名乗れるのでしょう?」

「おりん様に、そう言ってもらえるのは、有り難いのですが。。。」

「天女様、その千早と私の羽衣を交換しませんか?」

「おりん様 これはなんの変哲もない千早ですよ? その羽衣は、見ただけで、この世のものではないと解ります」

「はい 母上が残してくださった物です 私が持っているより天女様に使って頂いたほうが世の為になりますし 私には、この羽衣の力を引き出せませんので。。。

もう1つ同じ物がありますので是非お願いします」

「本当に宜しいのですか?」

差し出された羽衣を手に取ると 独鈷杵に似た神通力を感じ取れる

「纏ってみてください 良くお似合いになると思いますよ」

言われるままに、袖を通してみると自分の体が宙に浮くような。。。

自分の質量がこの世界に干渉していない 一歩踏み出せば宙を歩けるのではないか!?

風の属性の効果なのだろう そのような感覚に襲われる

「このような物、頂けません!」

「差し上げるのでは、ありません その千早と交換してください その羽衣は、火竜との戦いで役に立ちませんか?」

「とても役に立つと思いますが。。。」

「それでしたら、お持ちになって下さい この千早は頂きますね」

大事そうに千早を胸に抱き くんくんっと匂いを嗅いでいるようにも見える。。。?

「あの新しいのが。。。有りますが」更に強く胸に抱き ふるふると首を降る おりん


お雪と2人で、露天風呂で火照った体を、涼みに中庭へと出る 

「天女様 その羽衣って、そんなに凄いものなのですか?」

「そうですね 装備で言えば伝説級。。。いえ神話級だと思います 私の風魔法と併用すれば短時間なら空も飛べるでしょうね しかも今気が付きましたが結界魔法が使えるようになってしまいました」

「天女様は障壁魔法が、使えましたよね? 障壁魔法と結界魔法は、違うのですか?」

「お雪ちゃん、魔法を良く勉強をしていますね 障壁魔法は、お雪ちゃんにも使えるようになると思いますよ 障壁魔法というのは、基本的に自分の魔力を盾状から熟練してくると壁状にする事により、物理や魔法攻撃を防ぎますが常に魔力を流していなければなりませんね

例えばこの独鈷杵を媒介にする事により、さらに強力な障壁を張ることもできますが、魔力量によって範囲も強度も違ってきます

そして結界魔法ですが、魔法陣を展開して障壁を張るのが大きな違いです

範囲も強度も魔法陣に込められた魔力量に応じて変わりますし 例えば物理なら物理特化

火魔法でしたら火炎に特化した結界を張ることも出来ます 封印も結界魔法の一種ですね

一番の違いは、術者がそこに居なくても効果を発揮する事と魔法陣に込められた魔力が切れるまでは、その場で効果を発揮するのが結界魔法です」

「それは、とても便利ですよね! 誰かを結界魔法で守りながら、自分は離れた所でも

戦えるということですね」

「こんな事も出来ますよ」地面に対して平行に高さ1mほどの空間に魔法陣を展開し、さらに1m上に、上にと5段の魔法陣を階段状に展開していく その階段を1段1段と登り

5m上からお雪を見下ろす エヴァ 

「お雪ちゃんも、どうぞ登ってきてください」恐る恐る魔法陣に足を掛ける お雪

「これは、火竜との戦いに使えますよね!!空中に足場を築けるなら戦術も広がります」

「お雪ちゃんも、本当によく勉強しているのですね」

「ブルート先生の授業がとても為になります 魔法だけでなく兵法なども面白いです」


《あんた達!! ちょっと目を離したすきに大嶽丸が居なくなっちまったよ!!》



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