大嶽丸とおりん
150話目の投稿です 初めての作品で、ここまで続けられたのも、読んで下さる皆様のおかげです
まだしばらく続きます お付き合い頂けると嬉しいです m(_ _)m
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「姉さんなら、知っているよな 御嶽山に住み着いている奴等は、何者なんだ?」
《こことは違う世界の竜だよ 火竜と呼んでるけどね、あとの3匹は火竜の子供だね》
「どうにも奴等が、同じ世界で息をしていると考えただけで耐え難い衝動に襲われるのは、俺様だけじゃないよな? 俺様が言うのもあれだが。。。奴等は、この国を蹂躙するつもりだろう!?」
《そうさね、あの火竜どもの事を考えるだけで、腹わたが煮えくり返るね あたし等とは、決して相容れぬ存在なんだろうね》
「このおりんに厄災をもたらすかもしれぬ輩は、さっさと滅せねばな ちょっと行って懲らしめてこようと思うんだが」
《それは、この娘達の仕事だよ あんたの出る幕じゃないよ あんたは、ここでおりんちゃんを守っておやり》
「ちょっと待ってくれよ姉さん この娘達では、返り討ちに合うのは、目に見えているだろう! 姉さんも尾が4本しか無いのでは、戦いにならないだろう!?」
《見くびるんじゃないよ!!》声を張り上げる妖狐
「叔父上、確かにこの方達は、私とも叔父上の物とも種類は異なりますが 巨大な神通力をお持ちですよ この方達の使命が、火竜を討つ事ならばお任せしても良いと思います」
「こんな若い娘達に任せて、ここで指を咥えて見ていろというのか?」
「大嶽丸様 私達には、まだ沢山の仲間も居ますし 我らが使う武具には、酒呑童子殿や茨木童子殿、青龍に土蜘蛛まで憑依して下さっています 準備が整い次第 あの火竜の親子は、退治しますので、もうしばらく辛抱して下さいませんか」
「確かに、その独鈷杵には、ただならぬ者が宿っているようだが。。。このような若い娘たちを戦いに向かわせると言うのが、俺様の矜持に傷が。。。」
《それにしても、あんたの魔力感知は拙いね。。。独鈷杵に宿っているのは、青龍だろうが! あたし等が近づいてきた事にも気付かないし よく火竜を感知できたね。。。?》
「何を言う姉さん! 青龍の名前をど忘れしていただけだ!! 姉さん達が来たことにも気付いていたぞ。。。」
《あんたのそういうところは、本当に変わっていないね。。。》
「あの天女様、お雪ちゃん 裏手に露天風呂が有ります 旅の疲れを癒やしてはいかがですか?」おりんが立ち上がり露天風呂の方を手で促す
『本物の天女に、天女様って。。。もういいです!』開き直る エヴァ
「わぁ〜良いですね! 皆で入りましょうよ!」子供のようにはしゃぐ お雪
「良いのですか!? 皆で入れるなんて楽しそうですね!!」つられてはしゃぐ おりん
「そうですね そうしましょう」なんだか ヤケ気味のエヴァ
おりんに案内され、広い城内を歩き裏庭に出る 竹の林に囲まれた石造りの露天風呂
平地での猛暑が、まるで嘘のように 涼やかな風が木々の香りを乗せ頬に当たる
「素敵なところですね〜 脱衣所は、どこでしょう?」
「すいません お客様など来られることが無いので。。。脱衣所は用意してないのです
あの衝立を使って頂けますか」
「大丈夫です 全然気にしませんよ!」
そう言いながら、ポンポンッと着ていたものを脱いでいく お雪
湯船の湯を掬い 体を流すと露天風呂へと飛び込む
「うわ〜 気持ちいいです!天女様も早く入りましょう」
「お雪ちゃん ちょっと、はしたないですよ」
「喜んで頂けて嬉しいです 私。。。友達とかできた事が無くって、なんだか嬉しいです」少し俯き 頬を赤らめる おりん
「私達は、もう友達ですよね! ねぇ天女様!!」
「もちろんです 入りましょうおりん様」
湯を掛けているエヴァの肩に手を乗せてくる おりん
「天女様の肌 とても綺麗なんですね。。。何かお手入れとかされているのですか?」
そう言いながら、肩に乗せた手が背中を伝い脇腹の方へと降りてくる
「ふゎ〜!?」とおかしな声を漏らす エヴァ
「さぁ入りましょう 後で背中を流しっこしましょうね! なんですか!!お雪ちゃんの暴力的なまでに張り出した胸は!? ちょっと触ってみても良いですか?」
「良いですけど。。。おりん様の細いのに出る所がちゃんと出ている 体も素敵です」
なんだか、おかしな方向に行っている事に冷や汗を流す エヴァ
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