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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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鈴鹿山

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励みになります (≧∇≦)b

“なにやら都では、50代目の天皇が誕生したとかで随分と浮かれているようで

俺様の居城·鬼ヶ城のある鈴鹿山の街道を貢物を載せた馬車だの、人の往来も増えて

調子に乗った俺様は、片っ端から襲ってやったんだ”


《そりゃ、都の役人共も黙っちゃいないわな あんたも相変わらず考え無しだね〜》


“人間なんかが、何万人来ようと何も怖い事ないし実際3万人ほど引き連れて鈴鹿山に

入って来やがったんだけど 得意の天候操作で暴風に雷を落としたり、火の雨まで降らしてやったら 奴等も手も足も出せずに退散したさ

そんな事より、姉さん 俺様の、鈴鹿山に天女が天降ってきたんだよ!

それがもう美しいのなんのって、ひと目見て気に入ったんだが 流石にこのなり

天女の前に出るほど俺様も馬鹿じゃないから 童子に化けたり公家に化けたりして

なんとか近づく機会を探っていたのさ”


《いや。。。馬鹿だと思うよ 本物の天女なら、神通力であんたの正体など、とっくに

お見通しだと思うけどね》


“ところが、そうでもないのさ 俺様も妖力を抑える術を心得ているし、ようやく話しをする機会が訪れるのさ あの天女は、名を鈴鹿御前と名乗り よくよく話をしてみると

田村丸とかいう俺様を討伐に来た将軍に命を狙われていると言うじゃないか!?”


《ちょっと待ちな あんたその話を信じたんじゃあ無いだろうね!?》


“何を言ってるんだ姉さん? そりゃ信じるだろう!? それで身を守るために俺様の持つ大通連・小通連・顕明連を貸してくれって言うんだよ

そこで俺様は、顕明連は天竺にあるから無いって言ったわけさ しょうがないから

大通連・小通連の2振りを貸し与えて 俺様は田村丸を討ちに行ったてわけさ”


《あんたが魂魄になって、ここに現れた訳が、解っちまったよ。。。》


“人間の将軍一人討つなんざ、俺様にしてみれば造作も無い事さ。。。まさか千手観音と毘沙門天が田村丸の味方についているとは思っても見なかったけどな。。。

俺様の投げる数百もの槍も千手観音に弾かれるわ 田村丸の放つ一本の弓が毘沙門天の神通力で数千にもなって降り注ぐんだ 俺様も鈴鹿御前の為に随分と頑張ったんだけどな

この様さ。。。”


《馬鹿は死んでも治らないという事だね。。。情けなくって涙が出てきたよ》


“相変わらず、姉さんは口が悪いな〜 まぁそう言うわけだから、さっさと再生して鈴鹿御前を助けに戻らないとならないってわけだ”


《ほら顕明連なら、ここにあるよ さっさと憑依して再生をはじめな 言っておくけど

5年は掛かるからね 焦るんじゃないよ!》


〜~~~~~~~    ~~~~~~~~   ~~~~~~~~~  ~~~~~~~  ~~~~~~~~


《これが700年前の話さ、肉体が再生すると、止めるのも聞かずに2年ほどで田村丸を討つんだって出て行っちまったけどね それが何故また鈴鹿山に居るのかは、本人に聞いてみないと解らないやね》

「お玉様も、苦労されているんですね。。。」

「御嶽丸様って、どこかルイに似ていますね。。。」

《うっ!?》

「だからお玉様は、ルイを放っておけないのですね!!」お雪の指摘に顔を歪める 妖狐

《まぁ そんなわけだから、御嶽丸があんたを見たら またどんな反応をするのか解らないって事さ》

「でもお玉様 その鈴鹿御前の容姿が私と似ているということでしょうか?」

不思議そうな顔をする エヴァ

《私らは、容姿で見分けている訳じゃないからね 霊格で識別しているのさ

今のあんたの霊格は、天界に居た者の霊格だよ 人を助けすぎたからかね。。。?

理由は解らないけど 御嶽丸があんたを本物の天女だと思い込む可能性は高いね》

「それは、光栄なお話ですが 面倒な事は、避けたいですね」

残った、お茶を飲み干し 腰を上げる エヴァとお雪と妖狐



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