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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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魔法の種2

しばらくの間、黙っていたエヴァが口を開く

「お二人の意見は、わかりました どのような状況になっても私が対処しましょう

真田昌幸殿の言うように幸村君から【魔法の種】を植えてみましょう これは、幸村君を軽く見ているのではなく、一人ずつの方が、何かあった時に対処がしやすい為です」

「なるほど 天女様のお心遣いに感謝いたします」頭を下げる 昌幸

「それにもしも魔法が発動出来るとなった時に、幸村君の属性だと思われるのが4大元素の1つ水の属性なのですが 私達でも指導が容易いというのが理由の1つですね」

「4大元素!? 水の属性?? 幸村は水の属性なのですか??」

「4大元素というのは、火水風土の事です 青い気を操っていた幸村君の場合は、まず間違いなく水の属性です」

「そういうものなのですか。。。? 勝信は緑色だったと思うのですが、どういった属性になるのでしょう??」

「緑色というのは、精霊魔法の遣い手になると思われます 発動して見ないとわかりませんが、代表的なものですと4大元素の他に木や石、闇、影、聖などすべての物に精霊が宿っており その精霊の力を借りて発動するのが精霊魔法です」

「実に興味深いお話しです すると幸村の場合ですと水の属性で水の精霊の力を借りて発動するのが道理というわけですか?」

「いえ そうでは無いのです 属性と精霊は、全く別の物だと理解されたほうがいいかもしれませんね 例えば、私の場合ですと風属性の石と聖の精霊使いです、 攻撃には不向きですが、ご存知のように防御、回復、治癒、強化などに特化するわけです ブルートも差し支えなければ属性を教えても宜しいですか?」

「ああ 自分で説明しよう たとえ仲間でも人の能力を第三者に話すことは、ご法度とされているものですから。。。俺の場合は、火と水属性の闇と影の精霊使いです 火と水属性の攻撃や隠密、封印魔法に特化です」

「ほぅ 複数の属性を持つこともあるわけですか? となると、その組み合わせによって人それぞれの特色が生まれるというわけですな!」

「その通りです 精霊は万物に宿ります さらにスキルによって職業という区分けもされますので、自分と同じ属性、精霊、職業の者を探すのは、ほぼ不可能かと。。。」

「勉強になりましたが、この場ですべてを理解するのは、無理そうですな また機会があればご教授願えればと思います」真田昌幸に頷くブルート


再び練兵所へと向かう4人

隠密魔法を掛けずに、部屋へと入り修練が終わるのを待つ

「では今日の修練は、ここまでです 幸村君と信勝君は、残って下さい」

お雪が告げると2人を残し、子供達が浴場へ向けワイワイと賑やかに練兵場を後にする

「幸村 頑張っているようだな!」

「はい 父上、毎日が充実しております」

「ふむ 今日は、天女様より話があるそうだ、心して聞くように」

「はい 父上」不思議そうに天女に視線を向ける 幸村

「幸村君 貴方に今から【魔法の種】を植えようと思います この種を植える事によって私達のように魔法が、行使できるようになる筈なのですが、この世界の人間で、この種を植えた者は居ません しかし幸村君ならほぼ確実に魔法を行使できるようになると私達は考えています もちろん不安があれば、断る事も出来ますが。。。どうしますか?」

「天女様 私は、魔法を会得しこの国の役に立つためにここに居ます 考えるまでもありません どうか私に力をお与えください」

「天女様!!この武田信勝にも、その種とやらを植えて頂きとうございます」

揃って頭を下げる 幼い2人

「この力を持つと、もう普通の生活はできなくなるかも知れないのですよ? 本当に良いのですね?」 

「信勝君は、将軍家の跡取りとなる、お方です私で試していただいて、何ら問題が無ければ次は、信勝君ですね」

「幸村。。。お前。。。」目頭を熱くする 真田昌幸

「さすが、昌幸殿の子で幸隆殿の孫だな 何という聡い子だ」

幸村を強く抱きしめる 武田勝頼



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