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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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天武の初任務

私、日本の裏側ブラジルに20年住んでいるのですが

生食用のバナナ、加熱用のバナナなど種類が豊富です 揚バナナやケーキなどバナナは、偉大ですよね。。。

えっ!? どうでもいい??

「いいですか!? これは、天武シュウレンジャーの最初の任務だと言っても過言では、ありませんよ どのような事態に陥っても決して大きな声は出さない事 気づかれては、取り返しのつかない事になると心得てくださいね もちろん他言は無用です」

ごくりっ!「「「「「心得ました!天女様!!」」」」」

ルイの手から各々に黄色い物体が手渡される

『武器!?』 『飛び道具なのかも!?』 『なんだか甘くていい匂いがします』

「では、これから皆の仲間となる 弥助がお手本を見せます よく見ていて下さいね」

弥助の黒くて大きな手が、おもむろに黄色い物体の端に手を掛け、上から下へと丁寧に剥いていくと中から黄色みのがかった瑞々しい実が現れ甘い匂いがたちこめ この時に全員が食べ物だと確信する と同時に一気に半分ほどを口の中に押し込む 弥助

目を閉じ、数回顎を動かした後、咀嚼する 黒い首筋の喉仏が上下に動き

弥助の唇が開く 「美味いっす!」わずかに聞き取れるほどの小さな声だが その表情が

心からの声である事を物語っていた

「皆さん、この任務の困難さが理解できましたか? 周囲の皆さんに、ここで美味しい物を隠れて食べていると気づかれたら任務は失敗です なぜならこのバナナには、数に限りが有るからです 食堂に居るみなさんに配ったら。。。あっという間に無くなってしまいます すると次に収穫される2年後まで食べる事が出来ないという事です!!」

「天女様、わかりました」 「必ずや、この任務やり遂げてみせます!!」

「では、みなさんどうぞ召し上がって下さい!!」

真剣な表情でバナナと向き合う天武の面々 弥助の手本に倣い皮を剥き果実と対面する

「うまぁ〜」〈小声〉 いち早く頬張った満腹丸を見て 一斉に頬張る 天武の子供達

「甘くって美味しいね〜」〈小声〉「これは!!口に入れた瞬間、なんとも言えない芳醇な香りが鼻から抜け、その後に広がる濃厚な自然の恵み!!止まりませんな」〈小声〉

「美味しいね〜アラン先生も一口どうぞ」〈小声〉

頭を寄せ合い、感想を述べ合う天武の頭上に影が落ちる

「それは、そんなにも美味いのか?」

「ええ!!それはもう、この世の食べ物とは思えないくらいです」〈茶々の大声〉

「「「「「「「「えっ!!??」」」」」」」」

頭上から覗き込む 武田勝頼、真田昌幸、服部半蔵その他大勢

その後、ルイの空間収納から、その場に居たものらにバナナが配られ

天武の初任務は失敗に終わる。。。


「次の収穫まで2年も待てません!!」 「土魔法で効率よく養分を送ってだな」

「いや、それもだが水魔法で常に一定の水分をだな」「毎日、回復魔法かけたら??」

そう言い合いながら、新たな魔法の研究に取り掛かるエヴァ達であった



修練所で輪になり手を繋ぐエヴァと天武シュウレンジャー

「では、目を閉じてください 魔力を流しますので、その魔力が自分の体を流れた事を感じたら、目を開けてくださいね いいですか? 声を出してはいけませんよ」 

静かに目を閉じ、エヴァから魔力が流されるのを待つ。。。1秒。。。2秒。。。3秒

右手から魔力を流す 左手に魔力を感じた茶々がすぐに目を開け 右回りに順々に目を開けていく天武の面々

「驚きました!? 全員が魔力を感じられるようになっているとは。。。

次は、もう少し弱い魔力を流してみますね 目を閉じてください」

。。。1秒。。。2秒。。。3秒。。。4秒。。。5秒 一瞬だけ、微細な魔力を流す

年少順に並んだ、茶々から千代までの5人がすぐに目を開けていく

「はい 目を開けていいですよ」 

「感じられなかった。。。」肩を落とす、満腹丸を始めとした年長組

「気にすることは、ありません 初めにも言いましたが 幼い方が、覚えるのが早いのですから 一月ほどで魔力が感じられるようになっただけでも十分に称賛に値します」

ほっと胸をなでおろす 年長組

「では、いつもの修練に取り掛かって下さい 見学させてもらいます」


ブルートと並び、見学をするエヴァ

「俺たちの子供の頃より、覚えるのが早いんじゃないか? 魔力が無い、気だけを可視化させるなど。。。」

「そうですね ちょっと驚いています」

「さっきの魔力を感じる修練で、エヴァの魔力を体内に流されていた事が関係しているのかもな」

「もうすぐ、魔力の種を植える事を考えてもいいかもしれませんね」



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