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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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帰京

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ありがとうございます m(_ _)m

「天女様!誠に申し訳ありませんでした!!」荷車を引きながら、必死に謝る 山本管助

「管助殿、私は怒っていませんので 気にしなくても大丈夫ですよ」

「あの天女様。。。この荷車ですが、昨日よりも非常に重いのですが。。。」

「ああ 加護が切れたのかもしれませんね、うっかり忘れてしまったようです 魔力が尽きたようなので人力で頑張って下さい」

管助の方も見ずに淡々と話す エヴァ

「やはり怒っていらっしゃるのですね」半泣きの管助

「誰にでも、うっかりはありますよ まさかあの者たちが平伏するのをドキドキしながら

待っていたら 身内である貴方が、ひたすら土下座するとは思ってもみませんでしたが」

「ちょっと待ってください この荷が重くって、上り坂ですし」

「先に行っていますね バナナが痛みますので急いで下さいね」

天女様を怒らせるのだけは、絶対に止めておこうと心に誓う 本多忠勝と弥助であった


これから百数十年後、気の良さそうな老人が2人の従者を連れ、印籠を振りかざし人々が平伏したところで、高笑いを浮かべながら説教をするという旅を数年に渡り続ける事を

エヴァが知ることはない


下鴨神社 葵生殿

「お館様、いえ将軍様ただいま戻りました」

武田信玄、真田幸隆、ルイ、ブルートに迎えられる

エヴァ、本多忠勝、弥助の3人

「天女殿、長旅であったな して、目的の物は、手に入れられたのか?」

「はい ここに」

白いさらしで厳重に包み直した草薙剣を指差す

「ご覧になりたいですか?」激しく指を横に降る 信玄と幸隆

「そういえば山県殿や馬場殿は、どちらに?」

「うむ あ奴らは、いったん国へ返した 長く留守にしておったからな 警護のものだけを残し大半の兵を連れてな それより変わった者を従者にしたようじゃな」

「はい ポルトガルからの商船に奴隷として無理矢理連れてこられた者です

弥助と言います 祖国ではバナナという果物を栽培していたそうです」

「弥助と言います よろしくお願いします」

各々の前にバナナを置き、食べるように勧める

「ほ〜 これは、上手いものじゃのう〜 日持ちがするのなら、戦場に持っていくのも良さそうじゃのう」強面の武田信玄がバナナに齧り付くという絵面に笑いを堪える エヴァ

「確かに、食したことの無い食感に甘さですな 腹持ちも良さそうだ」

「美味いな! お雪ちゃんにも食べさせてやりたいな これしか無いのか?」

「ルイ心配しなくても、遅れて大量に届きますよ 保管は、貴方に任せますね」

「エヴァ、このバナナを栽培するために弥助を連れて来たわけだな 食べる物に関して抜かりが無いのは、相変わらずだな」

「ブルート、ルイ!鳴海城下に、このバナナを栽培するための巨大な温室を作ります!! 熱帯でないと栽培できないそうですのでお願いしますね」

やれやれと肩を竦める ルイとブルート

「二条城も内裏も見てきましたが、予定よりもだいぶ早く仕上がったようですね ご苦労さまでした」

「そうだな 俺もブルートも魔力量が増えたようで捗ったぞ 後は羽柴組が内装を済ませたら終わりだな」


「ところで上杉謙信からの返事は、どうなったのでしょうか?」

「それなのですが、まだ無いのです どうやら遣いの者も返事を貰う為に向こうで待機をしているそうです」

「そうなのですか。。。では、もうしばらく待つことになりそうですね」

「我々は、明日にでも鳴海城に戻りますので 返事が届き次第、伝書鳩で報せて下さい 護衛には、本多忠勝殿を付けます」

「承知しました 道中お気を付けください。。。あの。。。孫の幸村の事宜しくお願いします」姿勢を正し頭を下げる 真田幸隆 なかなかの孫馬鹿のようだ

「はい とても見込みがあると聞いています 安心して下さい」

「ところで、山本管助の姿が見当たらないようなのですが。。。?」

そっと目を逸らす 本多忠勝と弥助

「脆弱な精神と肉体を鍛え直すために、鍛錬をしながら、こちらへ向かっています もう間もなく到着すると思います」

「はぁ。。。何かやらかしたのですね。。。?」


ちょっと面白いかも。。。と思った貴方!

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