天武シューレンジャー
男子は白の小袖に青の袴、女子が白の小袖に赤の袴と全員が背中に[天武]と刺繍された
エヴァとよく似た衣装を身に付け 足を肩幅に広げ集中する 子供達
「今から気というものを、身体の中で操る鍛錬をします いずれ気を魔力や法力に置き換える事になりますので、とても大切な鍛錬になります ではアランが手本を見せます
アラン 服を脱いでください」
「!!??」後退る アラン
「脱がなくては、気の流れが見えませんでしょう? 私が脱ぎましょうか??」
「いや。。。」渋々 服を脱ぎ始める アラン
「貴方の凶暴な物が見えないように気をつけて下さい 教育上宜しくなさそうですので」
腰に手拭いを巻き 仁王立ちとなると筋骨隆々の肢体に年長組男子から「ほぅ〜」と感嘆の声が漏れる 千代は、顔を赤らめ俯いている
「いいですか 気を操るというのは、呼吸と意識です 息を吸って気を引っ張り、息を吐いて気を押し出すという意識でやるのが解りやすいと思います ではアラン、気を丹田までゆっくり上げてください」
アランの両足の中を、ぼんやりと輝く金色の玉がゆっくりと上がっていく
脛から膝を通り太腿へと登っていく
「今 アランは、ゆっくりと息を吸っています 地面から気を吸い上げている状態ですね 丹田で止めてください」
金色の玉が、アランの凶暴な物の横を掠め、臍の少し下、丹田で両足から上がってきた2つの玉が1つになり輝きを増す 全員の視線がアランの臍の少し下に釘付けとなる
「今 アランは、息を止めて丹田で気を練っています では息をさらに吸って頭頂部まで気を上げて止めてください」
丹田から、ゆっくりと頭頂部まで上がっていく金色の玉
「頭頂部まで上げたら 息を一杯まで吸い上げて止めます そこからゆっくりと息を吐きながら降ろしますね」
アランのぼんやりと輝いていた頭から、光の玉がゆっくりと降りていき丹田で2つに別れ両足を伝い畳へと吸い込まれていく光の玉
「この時、地面に体中の気をすべて押し出すという感覚で、すべての息を吐き出してください」
アランの薄く開かれた唇からしゅーっと細い音が漏れる
「これを皆にやってもらうのですが、アランがせっかく裸ですから、こんな事も出来るようになるんだよ、というのを見せてもらいましょう」
先ほどと同じように丹田まで気を引き上げ、しばらく練ると胸まで上げたところで2つに別れ、両手を伝い手の平が金色に輝く その手の平を胸の前で合わせ、さらに輝きを増す
「ここから、ゆっくりと息を吐いていきますが、よく見ていてくださいね」
アランの合わせた手の平がゆっくりと離れていく。。。が金色の玉は、その場に浮遊している 両手が肩の幅まで開かれるが浮遊した金色の玉は、ゆっくりと渦を巻き留まる
「さきほどは、足の裏から気を放出しましたが 今は両の手の平から放出して中空に固定しています、そしてここからお雪ちゃんの体を通過して、後ろに居る政宗君に当てます」
アランが、ゆっくりと両の手の平を正面に向け押し出すと
金色に光る玉は、すーーーっと浮遊し、お雪ちゃんの体をなんの抵抗もなく通過して背中から姿を現し 2mほど離れた伊達政宗が突き出した手の平に触れパチンッと弾ける
伊達政宗が、自分の手の平を見つめ目を丸くしている
「では、皆もやってみましょうか もちろん光る玉は、まだまだ作れませんので、足の裏から気を引っ張り上げ、丹田で練る練習からしてみましょう」
「誰が、何色の玉を作れるのか楽しみですね〜
千代ちゃんは桃色でしたから、桃色修練者ですね
略して“モモレンジャー“ですね」
子供達から離れ、壁際で見守るエヴァとアラン
「アラン。。。もう服を着てもいいですよ。。。」