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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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織田信忠

伊達輝宗から即日に返答があり“一人前になったら帰って来い”と言うわけで

伊達政宗も[天武の修練者]と命名された、部隊の一員となった


そして夕方、陽も沈みかけた頃 意外な来客を迎える

「天女様、前田利家殿が面会を求めております どうされますか?」

食堂の天女専用席に本多忠勝が来客を告げる

「前田利家殿といいますと、織田の重臣の方ですね ここで良ければお通ししてください 食事中の旨 伝えてくださいね」

「天女様は、どうしていつもここに、いらっしゃるのですか?」

「茶々ちゃん 私は、ここが好きなのです お客様が来られるのでお部屋に戻りましょうね」

「天女様は、どうしてそんなに食べても太らないのですか?」

「私が、天女だからです 太ったら天に帰れなくなりますでしょう?」

「じゃあ もっと食べて太ってください 天に帰れないように」

「茶々ちゃん 貴方は良い子ですね 貴方達が一人前になるまでは、帰りませんから安心してください」茶々を抱き寄せ、頭を撫でる

「お客さまが、いらっしゃいました 茶々ちゃんまた後でね」


「お初にお目にかかります天女様 織田信長が家臣、赤母衣衆筆頭·前田利家と申します 急な来訪にも関わらず、お目通り頂けたこと感謝します」

「初めまして 天女と呼ばれております 食事中だったものですから、このような所ですが、前田殿とお連れの方もいかがですか?」

「ありがとうございます それが、ほうとうと申すものですか? 実に美味そうですな

後ほど頂いても宜しいですかな?」

「ええ 是非お試しください、きっと気に入られると思いますよ」

「それにしましても驚きました あの燃え落ちた鳴海城が、ほんのわずかな期間でこのような城塞。。。いや要塞に生まれ変わるとは」

「ええ 貴方の良く知る羽柴兄弟も本当に頑張ってくださいました 今は、焼け野原となった京の町の再建に尽力して下さっていますよ」

「はい 存じております 実は、それがし本多忠勝殿にこの肩を砕かれ、ここ鳴海城を焼け出されてからというもの 八方手を尽くしまして天女様やお仲間の皆さんの事を調べさせて頂いておりました」

「えっと、それは仇討ちの為ということでしょうか?」

「いえ ここ鳴海城で武田軍の尋常でない強さに触れ、実際に本多忠勝殿と刃を交わし

こう見えましても若い頃には、槍の又左衛門と異名をとった、それがしと織田一の剛腕である甥の前田慶次郎の2人掛かりでも、赤子の手を捻るようにあしらわれ申した」

天女の後ろで胸を張る 本多忠勝

「その強さの秘訣を知りたく、甥の慶次郎や手の者を使い 鳴海城の再建の様子や天女様に実際に治療を受けた者の話、関ヶ原での火竜を退けた話などを集めまして

天女様は、真に天より遣わされた天女様であると解り申した」

「ええ。。。まぁ。。。」 天女の後ろでうんうんと頷く 本多忠勝

「武田軍に加護を与えここ鳴海城を落とし、傷付いた者を癒やし、信者に力を与え、ここ鳴海城をあっという間に再建し 関ヶ原では、風魔党を始め20数名に加護を与えて、織田軍を翻弄し火竜を退けた これが天女の力でなければなんだと言うのでしょう!」

「さすが、前田殿!! わかりますか!!」

いつの間にか、前田利家の横に座り肩を組んでいる 本多忠勝


「そこで天女様にお願いが御座います ここに居られます織田信長様の嫡男·織田信忠様に天女様の加護を授けていただけませんでしょうか 何卒お願い申します」

「挨拶が遅れた事、お許し下さい 織田を面白く思わない者も居るのではと勘繰りました。。。織田信忠に御座います 私に父の仇を討つ力をお授け下さい」

「加護を授ける事は出来ますが。。。数時間しか効果が無いのですよ? 加護だけで火竜を一人で討つのは難しいですね 信忠殿は、おいくつでしょう?」

「はい、15ですが。。。」

「それでしたら[天武修練者]という私達の法術を学ぶ為の子供だけの部隊があります 15歳では、遅いかもしれません。。。きついかもしれませんが、無理では無いと思います」

「はい どのような事をしてでも力が欲しいのです 父上の仇を討ちたいのです。。。!!是非お願い致します」




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