集結
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「玉〜〜 ちょっと待て〜」
《遅いぞ小僧 だらしがないのう》
「急に早くなったと思ったら 尾が3本になってるぞ!?」
《そのようだね 妖力が溜まってきたようだね ふっふっふ》
「体も少し大きくなっていないか?」
《そりゃなるさ、今の状態なら陰陽師共にも負けなかったんだけどね。。。
4本で宙を駆け、5本になると人に化けることが出来るようになるんだよ》
「それは、凄いな 人に化けると言うと、例の絶世の美女か?」
《美福門院かい? この国に並ぶ者無き美しさと評判だったねぇ》
「それは、楽しみだな〜 それからは? 6本になったらどうなるんだ??」
《6本で火を操り 7本で風を操れるのさ 8本で巨大化出来るようになる 無敵だよ》
「凄そうだな。。。ちょっと怖くなってきたけど 9本だとどうなるんだ??」
《1000年以上生きてきたけどねぇ 9本になったのは、1度だけだね。。。
あの時は、怒りに我を忘れて大陸の大きな街を滅ぼしちまった 雷を操れるようになるからね。。。今思うと、可哀想なことをしたよ 若気の至りだね〜》
「お玉様。。。聞かなきゃ良かったよ。。。」
『絶対に怒らせないようにしないとな。。。』
下鴨神社 葵生殿
本能寺の大火の中でも無事だった[天女小堂]が、京の民の強い要望により
下鴨神社の二の鳥居横に設置された その祠を囲むように4台の木台が置かれているが
僅かな時間で参拝者の供え物で一杯となる
火竜の襲来により一瞬で為すすべも無く数万人もの民が犠牲となり、人々が不安の
どん底にいる中 心の拠り所となっているのが天女の存在であった
「天女様、神主殿が下鴨神社始まって以来の参拝者と驚かれておられたましたぞ」
真田幸隆が、供え物の中から甘味を選りすぐって持って来た
「私などが、皆さんの不安を取り除くお役に立てるのでしたら良いのですが」
「将軍も京の守護に就いていた織田信長も亡き今 京の民の心の拠り所が天女様
という事になってしまいました 本来であれば我々が、その役目を負わねばならないのですが、面目ありません」
「お館様も皆さんも十分にお役に立っておられますよ このような状況でも
人々が落ち着いて生活されているのが、何よりの証です」
「エヴァは、すっかりこの世界に溶け込んでいるな」ブルートが嬉しそうに目を細める
「天女様は武田にも、この国にも絶対に居なくてはならない存在です」
「そう言って貰えると、自分の事のように嬉しいな!
真田幸隆殿!!」幸隆の手を両手で握りブンブンと振る ブルート
東海道 不破の関
「アランさん、お疲れでしたら少し休んで行きますか?」
「いや。。。急ごう。。。」
「ここを越えますと、天女様の居る京まで、もう少しですよ」
「美しい。。。国だな。。。」ボソリと呟く アラン
数時間後の下鴨神社 葵生殿
[天女小堂]に訪れていた参拝者の前に、二の鳥居より姿を現すエヴァ
拝む者達、感極まり号泣する者達、呆気にとられ立ち尽くす者達、腰を抜かし座り込む者達
やがて熱狂的な歓声へと変わり、天女の元へと我先にとなだれ込む
独鈷杵を、右手に握り天に向け掲げる 人々の動きがぴたりっと止まり天女の口元に視線が集まる
「皆さんの中には、あの火竜によって大事な人を亡くした人も居るでしょう、家を職を失った方も居るでしょう 私自身も大切な仲間を大勢失いました。。。 皆さんに約束します あの火竜は、私達が必ず退治します そして皆さんに天女の加護を。。。」
陽も暮れかけた、下鴨神社の境内 思わぬ天女の降臨に興奮冷めやらぬ人々がいつまでも
[天女小堂]に祈りを捧げていた
《あんたは、相変わらずのようだね。。。》
「これは お玉様、ちょっと見ない間に妖力が増されていますね?」
《そうなんだよ 本来なら数年掛かるはずなのにね。。。何か良からぬ事の前触れのような気がしてならないよ》
「私には、この世がお玉様の力を必要としているような気がしますが」
《まぁいいさ ほれあんたに土産だよ》
「笹巻きに笹かまですね! ありがとうございます 好物です」
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