アランとお雪
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「アランさん 私は、お雪と言います 天女様にアランさんのお世話を任されました」
「あ。。。あ。。 エヴァ。。。匂い」
「本当ですか!? 嬉しいです ふっふっふ」自分の襟元の匂いを嗅いで ニヤつくお雪
「エヴァ。。。どこに?。。。」
「ベヒーモスが現れたと、京の都に行っています」
「€¥№§&。。。!?」
「どうですか? 起きれそうですか?」
2度、3度と頭を振り 上体を起こす
「うん。。。大丈夫」
自分の体を見下ろし 着ている作務衣の襟を不思議そうに引っ張る
「天女様が用意された服ですよ アランさんに似合うだろうって 本当によく似合っています」
アランの頬が赤く染まった気がした
「じゃあ 城内を案内して みんなにも紹介しますね」
「ここが、食堂です 天女様が大型の冷凍·冷蔵庫を備えて下さったので、24時間好きな物を頂けるんですよ お腹は、空いていませんか?」
お腹に手を遣りながら、首を傾げる アラン
「じゃあ お茶とお団子でも頂きましうか?」
「お雪殿 そちらが、天女様のお仲間のアラン殿ですか?」
「はい 先ほど、ようやく気が付かれたんですよ」
「お初にお目にかかります 羽柴秀吉と申します」
「羽柴秀長と申します 天女様には、この上ないほどのお世話になっております」
照れ臭そうに、頭を掻きながら 軽く頷く アラン
「アランさん こちらのお二人が、ここ鳴海城の管理をされているんですよ
困った事があったら、何でも相談されたら良いです」
「はっはっは ただの雑用係ですが なんでもお困りの時は、言ってください」
「はい。。。ありがとう。。。これ。。。うまい」
6本目の団子を口に運びながら 空になった皿を寂しそうに見つめる アラン
「ここが練兵場で隣が弓道場です この国で一番の規模の道場です」
「アラン殿ですな! 真田昌幸と申します 天女様には、お世話になっております」
木刀を持ちながら、深く頭を下げる 昌幸
「こちらの昌幸殿は、天女様の勉学の先生なんですよ 私もたまに勉強会に参加させて頂くのですが とても解りやすく教えてくださるんです アランさんも教えて頂くと良いですよ」
「お恥ずかしい 祖父や父から教えられた事を、そのまま伝えているだけです」
「おお〜貴方が、アラン殿ですな 拙者は諏訪勝頼と申します よろしくお願いします
アラン殿は、天女様やルイの長と聞いております お強いのでしょうな〜
体調が戻られましたら 是非とも一手ご教授のほど願います」
勝頼の背に隠れながら 顔だけ出す 服部半蔵
「服部半蔵です。。。私とも。。。是非。。。」何か親近感を覚える 半蔵
「アランです。。。よろしく。。。エヴァもルイも。。。良い仲間に。。。」
目頭を熱くする アラン
「エヴァに。。。会いに。。。行かなくては。。。」
「天女様には、アランさんの体調が戻れば 京に案内するように言われていますが。。」
鍛錬用の100Kgの錘を軽々と片手で持ち上げる アラン
「明日にでも京に出立しますか。。。?」
御嶽山の麓を京に向い、ひた走るルイと妖狐
昼間だというのに、どんよりとした重い靄が辺り一帯に立ち込める
《気がついているかい?》
「鳥一匹飛んでいないな。。。野生の動物の気配も無い」
《そりゃあ、これだけの瘴気を撒き散らしていたらね。。。卵を産んでいるよ》
「わかるのか!? ベヒーモスも中に居るのか??」
《火竜も居るね、その近くに小さな鼓動を3つ感じる。。。まだ卵からは孵っていないようだけどね》
「そうか。。。覚悟はしていたが、早急に手を打たないといけないな」
《明日には、京に帰るよ 急ぎな!!》