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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
100/486

アラン覚醒

おかげさまで100話です

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ほどなくして、内裏を後にする3人

「宮中の皆さんは、毎日あのような物を頂いているのですかね? お上品で薄味でなんとも物足りないです

ほうとうのようにガツンッとくるお味が好みでおじゃる ふっふっふ」何故か上機嫌なエヴァ


『帝に何をお願いしたのじゃろう。。。?』

聞きたいが、怖くて聞けない2人であった


「それでは拙者は、一度浅井邸に戻ります お市と義兄の捜索に出る約束をしておりますゆえ」

「ふむ そうか見つかると良いが。。。しばらくは、下加茂神社に世話になる 今後の事を話し合わねばならぬ 夕刻にでも来てくれ」

「はっ では、後ほど」

「 長政殿、残念ながら 信長殿は亡くなられております 私の気配 探知に反応がありませんので」

「天女様  それは、私も解っておるのですが。。。お市の気のすむまで、付き合ってやろうかと」

「長政殿。。。貴方は、素敵な殿方ですね」

信玄の警護に待機していた本多忠勝が崩れ落ちる

強化した聴力が仇となった

「忠勝殿、鴨川で赤子を救われたそうですね とても誇らしいです 素敵ですよ」

「はい 天女様、この京の町で無駄な人死は出しませぬ」秒で立ち直った本多忠勝が胸を張る


ベヒーモスの襲撃から1日経った京の町

戦火に慣れた民が多いとはいえ 初めて見る

圧倒的な破壊の象徴に心にトラウマを負ったであろう

者達も少なくない 

そのような中、傷ついた者達を天女の奇跡で癒やし 

焼け出された者たちに食料を与え、市中の治安維持にと見廻りの者達を組織した 武田、浅井の両軍は京の民に非常に好意的に受け入れられている


下加茂神社

京の町の見廻りや、生存者の捜索、焼け出された者たちへの炊き出し、瓦礫の撤去等に1000人以上居る武田軍のほとんどがかり出され 静かな境内に武田信玄と真田幸隆が並んで歩く

「まだ断定は出来ぬが、義昭公に細川藤孝、織田信長、織田の主だった家臣の生存は絶望的なようじゃ

馬場、山県がまだ戻らぬからわからぬが 岐阜城の生き残りが、どれほど居るのか? 嫡男·信忠の行方も探さねばならぬのう」

「すぐに手配いたしましょう 帝との話は、どのような件で? おおよその見当はつきますが」

「ふむ 京の守護に浅井長政が就く正三位 大納言じゃ」

「おお!!それは、予想を上回る大出世にございますな

となりますとお館様は、ついに。。。」

「ふむ 日の本の守護じゃ! 征夷大将軍に源氏長者

正二位だそうだ ふっはっはっは」

「それこそ、前例がないほどの大出世 ついに幕府を興せまするな。。。この幸隆、長生きしたことを

これほど感謝したことは、ありませぬ」

普段冷静な男が興奮して捲し立てる

「それだけ、火竜が脅威ということであろう 一息で朝廷も幕府も消えて無くなるところであったからのう。。。 なんか、天女殿が絡んでいる気がするんじゃがのう。。。」

「都がこのような状態では、宴も出来ませぬが 今夜は、飲み明かしましょうぞ 天女様には、内緒で」

「躑躅ヶ崎館つつじがさきやかたに帰りたいのう皆を、喜ばせたいのう。。。まだしばらくは、帰れそうにもないのう あの火竜を退治せんことには、幕府を興すことも叶わぬからな」



鳴海城 

医療棟の一室に寝かされているアラン

規則的な寝息を立て、なにかの夢でも見ているのだろうか。。。

時折、額に皺を寄せ息苦しそうに唸る

なにかを掴もうとしているのか

引き寄せようとしているのか

右手を上げ中空を彷徨わせる

その手を優しく両手で包み込み

僅かな異変も見逃すまいと、注意深く観察をする

アランのまぶたがぴくっと動き 

静かに開いていく

「おはようございます アランさん」

いたわるように、優しく話しかける

焦点が合わないのか、2度3度と瞬きを繰り返し

お雪の顔を見上げ 微笑んだ気がした

「アランさん やっと会えましたね どこか具合の悪いところは無いですか?」

両手を静かに持ち上げ、自分の手の平を見つめ

握る開くを繰り返し お雪の顔を見て首を横に振る

「ちょっと待ていて下さいね すぐに戻ります」

扉を開き、廊下を駆け出すお雪


練兵所で修練中の真田昌幸、諏訪勝頼等の元に駆け寄り「アランさんが目覚めました!!」








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