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第四話 目覚め始めた才能

 アーニャちゃんの先導で飛び始めてから体感にして十分ちょっとだろうか。右下に毎月通院している病院を見つけるころには、もう目的地の郷美公園という大き目の公園も見えていたのだが――。

 そこには、異形があった。


「気持ち悪い! 何あれ?! 人の黒影が三体じゃなくて、三体がグチャグチャに合体して一つになっているじゃない!」


 黒い影のような見た目とはいえ、人の体の形をしたパーツが無造作に合体しているのを見ると確かに気持ちが悪くなってくる。見たところ、女性のパーツもあれば男性のパーツもあるようだし、脚が何本か上に突き出ているかと思えば腕が下に生えていたりともはやでたらめだ。


「キメラ黒影ってとこだね~」


 ほのかちゃんが冷静に名付けをしたのもつかの間、腰を抜かして動けないでいる子供たちめがけて、キメラ黒影がショットを撃とうとしているのが見えた。マズい!


「プロテクト・ガードっ!」


 間一髪、私の防御魔法でショットを防げた。良かった!


「逃げて! 早く逃げて!」


 子供たちの近くに降り立つと同時に声をかけるが、


「こ、腰が抜けて、動けないです……」

「右に同じ……」


 どうやら、逃げてもらうことは叶わないようだ。私たちで守るしかない!


『聞こえるかい? 僕だよ』


 突然また頭の中にあの声がしたが、もうわかっている。幻覚じゃなくて念話通信だ。


「聞こえます! 名無しおじさん!」

『名無しって……まあ、今は良いか。今回の敵は、イリーガル・トランジションの失敗した影響で合体してしまってはいるが、元は前回と同じ黒影が三体だ。きっと三人で違法転移しようとしたんだろう。前回と同じように核となっている三つのイリーガル・アーティファクトを破壊すればきっと収まる!』

「情報ありがとうございます!」

「シルバー、代わるよ~。プロテクト・ガード! 二人で、攻めてみて~」


 ほのかちゃんがプロテクト・ガードで子供たちや公園に残っている人々を守る役を買って出てくれる。魔法出力の高い私が攻撃に回った方が良いという判断だろう。


「よーし、行くわよ、シルバー!」

「うん、任せて!」


 透視の魔法を発動して、キメラ黒影の中のイリーガル・アーティファクトを探す。

 どうやら、無数に生えた腕や脚の真ん中にあるようだ。


「レッド、イリーガル・アーティファクトはキメラ黒影の真ん中にあるよ!」

「よし来た! ショットで壊すわよ! せーの、」

「「ショット!」」


 アーニャちゃんと二人で同時にショットを撃つ。しかし、


「プロテクト・ガード」


 キメラ黒影のプロテクト・ガードによって防がれてしまった。

 前回は私一人で簡単にプロテクト・ガードを突き破れたのに、今度は二人がかりでダメ。

 アーティファクトの数が多い分、出力も上がっているのだろうか?

 心なしか、プロテクト・ガードが三重に見えたような……?


「シルバー、もう一度よ!」

「うん!」


 息を合わせて、


「「ショット!」」


 もう一度、アーニャちゃんと一緒にショットを撃つが、今度は――


「プロテクト・ショット」


 キメラ黒影が緑と紫と橙の発光を同時にしたかと思うと、なんとプロテクト・ガード一つと二つのショット、合計三つの魔法を同時に行って反撃してきたのだ!

 ショットを撃った後の一瞬の硬直時間にカウンターを決められたような状況だ。私とアーニャちゃんはとっさに反応ができなかったが――


「プロテクト・ガードぉ~っ!」


 ほのかちゃんがギリギリのタイミングで防いでくれた。


「ありがとう、ブルー!」

「ゲームで鍛えた反射神経だよ~!」


 そんなやり取りをしたのもつかの間、キメラ黒影から雨あられと大量のショットが発射された。


「うわ、プロテクト・ガード! 大丈夫、シルバー?!」

「プ、プロテクト・ガード! なんとかっ!」


 通常の三倍ほどの量の連射だ。二人して防御魔法で防ぐが、魔法出力が人より大きいらしい私はともかく、アーニャちゃんはギリギリかもしれない。

 もう間違いない、キメラ黒影はイリーガル・アーティファクトが複数――おそらく三つ合体した影響で、同時に三つの魔法が使える上に出力も上がっているんだ! これはまさに脅威だ――。


「ケッ、やられちまえば良かったのによぉ!」


 幻覚のクロだ。今日は調子が良いかと思ったのに……これは幻覚だから現実じゃない、今は無視をするが、それでも精神は辛くなっている。足を引っ張らないようにしないと。

 特大のショットを撃つか? それとも……? 思考を巡らせる。

 しかしそれ以前の問題のようだ。キメラ黒影のショットが多すぎて、プロテクト・ガードを張りっぱなしにして、魔法力を使い続けていないといけない。それをやめたとたんにハチの巣になってしまうからだ。

 ほのかちゃんは居合わせた人々を守るので手一杯なので攻撃を手伝ってはもらえないし、どうしたらいいんだろう?

 その時、


『シルバー! かつての英雄・クレス様は同時に二つ以上の魔法をも扱えたと言われている! なら、きっと君にだってできるはずだ! そうすれば数での不利は無くなる!』


 名無しおじさんがテレラインでヒントをくれた。


「そ、そんなこと急に言われても!」


 内容がすごすぎる! とてもできる気がしない。

 やったこともできたこともないし、どうすればいいんだろう?

 すべてが私にかかっていると思うと、急に不安になってくる。


「お前なんかにそんな大それたことできるわけねーだろが! 今までのだってまぐれだ、まぐれ。お前なんか大したことねーんだよ!」


 クロが不安を煽ってくる。嫌な猫、いや、嫌な幻覚だ。個人的には、基本的に幻覚が嫌でない良いものであることなどないとは思うのだが……たまに本当のことを言っていても、辛いことに変わりはないのだから。

 いや、そんなことを考えている場合じゃない! 何とか、何とかしないと……!


「シルバー、あたしが時間を稼ぐわ! その間に何とか同時に魔法を使ってみて!」

「で、でもレッド……」

「このままじゃジリ貧よ! 信じてよ。仲間なんでしょ!」


 アーニャちゃんは強い決意を秘めたような目で宣言した。何か策があるのだろう。


「わかった! レッド、お願い、任せた!」

「任されるわ! クイック・ムーブ!」


 アーニャちゃんの体が赤い魔法力でおおわれていく。

 プロテクト・ガードの効果はまだ残っているが、壊れるのは時間の問題だ。しかしアーニャちゃんはそれが壊れる前に、移動を開始した――それも、目にもとまらぬような高速移動で!


「やぁっ! ショット、ショット、ショットーー!!」


 そして高速で駆け抜けながらショットをキメラ黒影へと浴びせていく!


「プロテクト・ショット」


 ショットはたやすく防がれてしまう。

 しかし、キメラ黒影の注意を逸らすことには成功した。高速移動中なら、反撃のショットもそう簡単に当たることはない。普通の人は二つの魔法を同時に使えないが、効果は残ることを見事に活かした作戦だ!

 この隙に、つまりアーニャちゃんのクイック・ムーブの効果が切れる前に、同時に複数の魔法を使えるようにならないといけないわけだが――。


「馬鹿じゃねぇ~の? 人間は同時に一つのことしかできねえんだよ! さっさと諦めろ! クソ雑魚ひまり!」


 クロが悪口で自信を削ってくる。

 でも――人間は同時に一つのことしかできない、か。確かにそれが普通だけど、何か引っかかる。

 子供たちの方を見ると、一輪車が倒れていた。私も子供のころ、よく乗って遊んでいた覚えがある。倉庫を探せばまだあるはずだ。

 例えば一輪車に乗りながら何かをするなんて、まるで曲芸だけど――曲芸というものがある以上できないわけではない。だって、実際に曲芸をできる人がいるのだから、きっと訓練すればできるのだろう。

 あっ、希望が見えてきた気がする!

 でも、もうあと一押し欲しい。


「同時にたくさんやるだなんて、腕が何本あるんですかぁ~~? それこそキメラだ、ケケッ」


 落ち着け、クロは幻覚、脳が作り出した幻だ。意識と同時に脳が作り出した幻覚、……!

 そうか! ただの一輪車の運転だってペダルをこぐのと同時にバランスをとって前に進んでいく。

 人は同時に行う複数の動作をまとめて一つの動作だと認識すれば行うことができるんだ! 抽象的に考えて捉えるということだ!

 普通の人でもそれができるなら、私はもっとやりやすいに違いない。

 後はできるかどうか、だけれども。

 この前の戦いのときも、自分の才能に助けられたのだから。

 幻覚の悪態ではなく、統合魔法と言う名の、自分の才能を信じよう!


「ゼェゼェ……シルバー、あたしそろそろ限界――」


 アーニャちゃんの体を覆っている赤い魔法力が薄くなってきている。やるしかない!


「今度はこっちに任せて!」


 私は今から、一つの作業として複数の魔法を同時に行う――。思い出せ、子供のころの一輪車に乗る感覚を! 集中しろ!


「残念でした~~統合失調症は集中力も落ちるんですぅ~~ヒヒッ」


 いや、大丈夫だ。だって、一輪車は久しく乗ってないけど、自転車は普段から乗っているもんね。あれも同時に複数の動作を行うという意味では同じようなものだからね。

 今回のクロの中傷は事実だが、今は関係ない。関係、ないんだ!

 自転車に乗るような感じで、気軽に――できる。できる。できる。

 落ち着きを取り戻した私は、統合魔法を操る。

 虹色の魔法力が体を包んでいく。

 できるという自信が溢れていく。

 右腕を前に突き出し、


「トリプル――サンダー・ショット!!」


 雷を帯びた三つのショットがらせんを描くようにして一度に放たれる。


「プロテクト・ショット」


 キメラ黒影が標的を私に変え、反撃のショットを撃ちこんでくる。しかし、それは予想済みだ!


「無駄だよっ」


 相手のショットはトリプル・サンダー・ショットと同時に無詠唱で展開していたプロテクト・ガードに阻まれ、消えた。

 そしてトリプル・サンダー・ショットはというと、相手のプロテクト・ガードを撃ち抜き、無事、合体していたイリーガル・アーティファクトを破壊していた。

 黒革の手袋と、金属製のコインケースと、白い革製のチョーカー、だったものが地面に落ちると同時に、キメラ黒影が雲散霧消した。


 勝った、んだ。

 できた……んだよね。

 いまいち実感のわかないまま周囲を見ると、ポカンとしている一般の方々の他に、地面にへたり込みながら息を切らしているアーニャちゃんと、笑顔でプロテクト・ガードを解除しているほのかちゃんがいた。

 アーニャちゃんの方へ駆け寄り、手を貸す。


「ゼェ……すごいわ、シルバー……!  ゼェ……今の、統合魔法の特性……よね?! さすがだわ!」

「レッドの機転のおかげだよ。でも、無茶しすぎだよっ! 一歩間違えたら……」


 近くに駆け寄ってきていたほのかちゃんも、口を開く。


「そうだよ~レッド~。信じてくれるのは嬉しいけど~、見てて怖かった~!」

「あら、上手く行ったでしょ? なら、良いじゃない。他に手も無かったし」


 一方、アーニャちゃんはケロッとしたものだ。


「二人のこと、信じてたもの」


 それを言われると、もうそれ以上は追及できなくなってしまう。


「……ありがとう、レッド」

「ありがとう~」

「こちらこそ!」


 その瞬間、急に歓声が沸いた。

 公園にいた皆さんだ。


「お姉ちゃんたち、プリピュアなの? 可愛いー! 凄いー!」


 さっきまで腰を抜かしていた子供たちに、


「ボルトンプラザの時もあんた達なのか?! ありがとうなあ!」


 杖をついたおじいちゃんや、


「今の、魔法? 超能力? 魔法だとしても、聞いたことのない呪文でしたけど?!」


 なんだかオカルトに詳しそうなメガネのお兄さんなど、様々な人が私たちを取り巻いて口々にいろんなことを言ってくる。

 マズイ、早く退散しないと!

 私たちは目配せしあって、


「皆さん、それではさようなら! ハイド・スタイル!」


 まず、姿を消す。

 突然消えた私たちを探すように皆があちらこちらを見ているうちに、


「「「フライ・ハイ」」」


 来た時と同じように空を飛び、公園から離れる。


「あ、危なかった……」


 ホッと胸をなでおろす。


「いったん、うちに戻ろうよ~。後のことはそれから~」

「そうだね。お家の方も心配してるかもだしっ」

「よーし、ブルーの家にレッツゴーよ!」


 来た時とは逆に、左手にかかりつけの病院を見てから、空の旅を始める。

 ……今回はなんとかクロの言葉に負けずに上手く行ったけど、いつも耐えられるとは限らない。気を引き締めていこう。だからって幻覚が減るわけじゃないけど、出たときの対処を心がけるのだ。


『上手く行ったみたいで良かったよ。それにしても、テレライン越しとはいえ本物の統合魔法を観測できるなんて感激だなあ……専門外だけど、実に興味深いよ』


 名無しおじさんがテレラインで話しかけてきた! きっと、タイミングをうかがっていたのだろう。だって、戦っている間に変なタイミングで話しかけられたら命にかかわるし。


『それはともかく、まだまだ連中の転移は続くだろう。科学界を守る必要があるな』


「それなら、あたしたちで守ればいいのよ! ねっ、シルバー、ブルー!」


 アーニャちゃんが決意に満ちた目で宣言してくれる。


「そうだねっ」

「うん。そうと決まれば、わたしたちのチーム名を決めようよ~。こういうのって大事だよ~。さぁ、アイデア出して~」


 ほのかちゃんが良いことを提案してくれた。


「じゃあ、私は……『皆でマジピュア』ってのはどうかなっ?」


 マジカルとピュアを合体させてみました。

 もちろん、これは女児向け魔法変身ヒロインアニメのプリピュアのオマージュである。

 これなら皆も素敵だと言ってくれるかなと思ったけれど――


「うーん、ごめんね、考え直して、シルバー」

「人の趣味は否定したくないけど~、この歳でプリピュアみたいな名前はもう辛いかな~。アニメを見るのは楽しいんだけど自分がなるのは個人的にちょっと~」


 まだ高一なのに!

 夢中でプリピュアを見ていたあの頃から十年くらいしかたってないよ! 私は今でも見ているけれど!

 いやでも……十年……か……。


「確かに、ちょっと厳しいかも」

「でしょ? わかってくれてよかったわ。でもシルバーばっかりにアイデア出させるのも悪いわね。う~ん、じゃあ、あたしは……『科学防衛隊』はどう?」

「うーん、それだと魔法じゃなくて科学で守ってるみたいだね?」

「たしかに~、わたしもそう思った~」

「あ、そうか。科学界を守るから良いかと思ったんだけど、イマイチだったわね」


 良いアイデアをいきなり出すのは難しいのかも。


「じゃあ、今度はわたしね~。うーん、『魔法で科学界を守り隊』でどう~? 守りたいと隊をかけてるのがポイントね~」

「ごめん、おやじギャグはちょっと嫌かなっ? 内容は悪くない気はするんだけど」

「あたしも。でもコンセプトは悪くないかも?」

「守るってところが良いってこと~?」

「そうだね」


 皆でうんうん唸っていると、


『なら、無難なところでマジカルガーディアンズはどうかな? 君たちとは年が離れているから、古くてイマイチだと思ったらやめてくれていいけれど……』


 名無しおじさんも参加してきた。

 本人は謙遜しているけれど、結構良いんじゃないかな?


「私は良いと思うなっ」

「あたしも! 守るのはポイントよね!」

「響きも素敵だと思う~」


 これは採用だな。


「じゃあ、マジカルガーディアンズで決まりね!」

「異議なしだよっ」

「賛成~」


 皆で頷きあい、微笑みあう。


「この四人で科学界を守っていくわよ! マジカルガーディアンズ、レッツゴー!」


 オーっと皆で掛け声を上げる。


『僕も仲間に入れてくれるのかい? 感激だな』

「あら、名無しおじさんのサポートがなければいつも危ないじゃない。当然よ」

『名無しって、僕にもちゃんと名前があるんだよ?』

「だって教えてくれる前に通信が切れるんだもの」

『よし、なら、今こそ教えよう。僕の……前は……キ……カ……』


 プツッ。ザー……

 またもや、名無しおじさんが名乗る前に通信が切れてしまった。


「あちゃー、なんというか、タイミング悪いわね、名無しおじさん……」

「なんでいつも切れるんだろうねっ?」

「謎のヴェールに包まれた名無しおじさんだねぇ~」

「本人はヴェール脱ぎたがってたけどね。ま、いいわ。次回があるでしょ」


 そうこうしているうちに、ほのかちゃんの家についた。

 まずはほのかちゃんから、自分の部屋の窓を開けて中に入る。


「さ、皆~、ハイド・スタイルが切れないうちに~」


 私とアーニャちゃんが中に入り終わってから、3人してクローズ・メンタルと唱えて変身を解き、ほっと一息つく。


「いや~、何とかなったわね!」

「でも、ギリギリだったよ……正直、怖かったかなっ」


 ほのかちゃんが指をピッと立てた。なんだろう?


「ではその不安を払しょくする方法を提案しましょう~」

「えっ、何々、ほのかちゃん」

「それは、早朝魔法トレーニングです~ババーン!」


 今、口でババーンと言ったぞ。


「先生はアーニャちゃんで、生徒はわたしとひまりちゃん~。内容はアーニャちゃんの知ってる魔法を教えてもらうのと、それを使うのに慣れる練習だよ~。いいアイデアだと思うんだけどな~」


 私は一瞬驚き、


「アーニャちゃんさえよければ、私は是非やりたいなっ! クイック・ムーブとか知らなかったし!」

「あたしも、もちろん賛成よ。そんなにいっぱい知ってるわけじゃないけど、これからも戦うなら魔法を共有した方が良いと思うし……でも、場所はどこにするの? バレたら大変よ?」

「恵土川の河川敷で、ハイド・スタイルを使えばいいんじゃないかなあって~」


 恵土川は、私の家の近所を流れている県境の大きな川だ。確かに広い河川敷があるから、持って来いかも。


「なるほど、いいねっ」

「よーし、そうと決まれば善は急げよ! 明日から毎朝トレーニングね! 訓練しているうちに魔法出力も上がるだろうし、いいことづくめだわ! マジカルガーディアンズ、レッツゴーよ!」

「「「オーっ!」」」


 毎朝五時に私の家に集合して、それからすぐ近くの恵土川の河川敷に向かい、早朝トレーニングをするという約束をした。ほのかちゃんのお兄さんにも、皆で体力づくりをするから毎朝出かけると伝えた。ほのかちゃんはまだご家族に魔法のことを秘密にしておきたいらしい。

「許してくれるとは思うけどね~」とのこと。

 明日からの早朝魔法トレーニングのため、今日のところはすぐ解散となった。


 新しい魔法、ワクワクするなっ!

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