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Run&Gun&  作者: 楽土 毅
第一章 風は吹けども
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 九時になった。

 徳島県大会女子準決勝が、とうとうその幕を上げた。


 体育館の中央に備え付けられたタイマーが電子音を響かせる。これを聞くと「始まった」という気がする。音を上げながら0の羅列を表示していたタイマーは、傍にいたオフィシャルの人によって10:00に変えられた。


 バスケの試合は一クォーター十分である。一試合はそれを四クォーター行い、それで同点だった場合は、延長としてさらに二クォーター追加される。


 前半:一、二クォーター。そこで十分の休憩をはさみ、さらに後半:三、四クォーター。そういう試合運びである。


 雫を含めたスタンディングメンバー――いわゆるスタメン――である五人が上に着ていたお揃いのチームTシャツを脱ぎ、ユニホーム姿になった。


 風見鶏女子のユニホームは色鮮やかな赤。

 ちなみに相手チーム――大城の上高校は白。


「じゃ、俺らは外にアップしに行くか」と木ノ葉が軽く告げる。


 大翔は、ガクッ、と膝の上に置いていた頬杖を崩した。まさにこれから女子チームは試合開始だと言うのに。


 でも仕方ない。彼女らの試合のあとには自分たちの試合もあるのだ。続きが気になりはするけれど、こちらも準備は怠れない。


 今まさに始まった試合を横目に後ろ髪を引かれながらも、大翔たちはタオルやドリンクを持って試合会場の外に向かった。


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