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第○△回徳島県高等学校総合体育大会 徳島県予選 試合結果
男子 決勝 雑賀東高校 92――85 月見酒高校
三位決定戦 矢継早農業高校 83――76 風見鶏高校
準決勝 雑賀東高校 85――65 風見鶏高校
矢継早農業高校 67――80 月見酒高校
女子 決勝 滄溟大学付属高校 70――68 大城の上高校
三位決定戦 月見酒高校 67――40 風見鶏高校
準決勝 滄溟大学付属高校 67――53 月見酒高校
大城の上高校 64――63 風見鶏高校
男子は雑賀東が三年連続でインターハイ出場決定
女子は二年ぶりに滄溟大付属が辛勝
雑賀東高校はここ三年ほど徳島の頂点に君臨し続けていたインターハイ常連校であったが、エース一之瀬迅選手を怪我で欠いた状態での大会出場と言うことで波乱の展開が予想された。決勝の相手は春の大会でも相対した月見酒高校。同校はその春の大会での屈辱を晴らそうと雑賀東に真っ向から挑む。
得点力のある選手に富む雑賀東に対して、月見酒はやや守備固めの作戦に出た。3Pシュートを得意とする光武選手にディフェンスを得意とする仲野選手が徹底マークするボックス&ワン、この作戦が功を奏したのか、序盤は月見酒がリードを奪う展開となった。
ところが第三ピリオド終盤、途中出場の雑賀東高校一年生、一之瀬颯選手が怒涛の3連続3Pを鎮めて形勢は一気に逆転、雑賀東高校が辛勝した。怪我で不在だった兄の迅選手の分もとばかりの大活躍を見せた弟の颯選手には、今後の活躍も期待したい。
試合後、雑賀東高校主将の小野田選手は「苦しい戦いになりましたがチームメイトの助けもあって、何とか優勝することができました。インターハイでは悔いのないように万全の態勢で臨みたい」とコメント。
――中略――
勝者の陰に悔し涙
女子準決勝、大城の上高校と風見鶏高校の一戦。去年度の総体インターハイ出場校である大城の上高校やや優勢かという中でその幕を開けたが、序盤は風見鶏高校がリードを奪い続ける波乱の展開となった。中でも風見鶏高校二年生天野選手は前半だけで二十得点の大活躍を見せ、強豪校大城の上相手にわずかながらもリードした形で前半を折り返す。
しかし第三ピリオド終了間際、それまで活躍を見せていた天野選手に悲劇が起こる。天野選手は試合中に心臓の発作を起こし、一時意識不明の状態に。すぐさま救急車で搬送されて無事意識は取り戻したが、チームの主軸である天野選手を欠いた風見鶏高校は最終ピリオドで逆転を許し、わずか一点差で敗退した。それでも強豪校相手に大健闘を見せた風見鶏高校の選手たちには、試合終了直後、会場中から惜しみない拍手が贈られた。今後のさらなる躍進に期待したい。
(※徳島スポーツ新聞抜粋)