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王様  作者: さっちゃん♡
6/7

第6話 今の暮らしに心は満たされているか?

門番B

『第一だな、もしもお前に才能があるのなら、もっと若い頃にとっくに芽が出てるんでないかい?悪いことは言わん。諦めろ。それじゃあ女にもモテんだろ。女は現実主義者が多いからな、食えない夢なんかより、今日の飯だろ!飯!』


門番A

『…。お前に夢はないのか?

お前は今のこの暮らしに心が満たされているとでもいうのか?』


門番B

『別に満たされてるとは思ってないさ。

だが、心が満たされているとか、満たされていないってことはそんなに重要なことなのかね?

俺らのように武芸や学問、芸術など、それらに突出した才能もなく、容姿に恵まれているわけでもなく、おまけに生産手段も持っていない!富もない!

そんな生まれの多くの人間は普通に働く他、ないではないか?


創作や表現の世界など才能のある者に任せておけばいいのさ。

少なくともお前がやることではない。


我々のような人間はだな、長いものには巻かれる他はないのだよ?

労働を終えた後、安酒を飲みながら憂さを晴らし、布団に転がり、大イビキをかいて尻をきながら(笑)寝るとか、そんな小さな幸せを我々は幸せと感じるべきなのだ。

だから、お前もだな、つまらない意地を張らずにもっと身のたけに合った幸福をだな、探すといいんでないかい?

それに、風雨をしのげる家があるだけでも幸せなことだぞ、アァン?』


門番A

『そうか。お前も今の暮らしに満たされているわけではないのだな?確かに俺の耳にはそう聞こえた、聞こえたぞ!俺の耳には!』

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