表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王様  作者: さっちゃん♡
1/7

第1話 王様

ある晴れた午後の昼下がりのこと。 時間を持て余した王様が異国から取り寄せた特製の高価なペンで文章を書いていた。

何かの書物で文章を書くということは自分の心の整理に役立つ、というのを読んだからだった。


皆の者、元気にしておるか?余はとても元気だ。

ストレスもなく何不自由なく生きておる。

金も女も余の思いのままじゃ。

そなたたちが毎日毎日、時間と夢を犠牲にし、労働をしてくれるお陰で余はいつでも高級なワインや肉、あらゆる贅沢なものを手に入れることができるのじゃ。

わっはっはっ。

笑いが止まらんのぉ。ほっほっほっ。


哲学とは知を愛する精神ということだが、学校、スクールという言葉は、そもそもギリシャ語のスコレという言葉が語源じゃ。

このスコレという言葉は『暇』という意味があり、学問や芸術というのは暇がないと、とてもできん。

しかしだな、

人間は本来、芸術や学問に触れていなければ精神が堕落する!

そなたたちは働かなければならないだろうから、そんな暇はなかろう。ほっほっほっ。

だが!!余は何だってできる!

常に芸術や文化に親しんでおる!


両手を頭上に振り上げ、握り拳で恍惚な表情を浮かべる王様の眼は血走り、完全にイッてしまっていた(笑)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ