邪神
そこまでグロくないです。
カタカタ...カタカタ...
何もない空間に一人、パソコンのキーボードを叩いている青年がいた。
パソコンのキーボードの軽快な音に反して青年の顔は暗く、まるでこの世の地獄を見てしまったようだった。
パソコンにはよく分からない事が書かれていた。
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ワタシには心がない。
だから、心を取り戻そうと思った。
周りの人からはモウソウに取りつかれていると言われたけれど、本に書いてあった『ジャシン』ってやつが取っていった。
それに間違いない。
そう、考えていた幼少期。
いまでは、どうやって邪神のところに行くかすっかり頭に入っている。
今日、実行する気だ。
そして、邪神を殺る気だ。
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異空間の中、邪神の部屋と思われるドアの前にたどりついた。
何故か中から血のようなにおいがした。
でも、戸惑うことなくドアを開けた。
すると、中に居たのは少年だった。
しかも、服には少し血が付いていた。
そこには気にせず、私は言った。
「邪神、あなたを殺しに来ました。」
普通なら、何かしら反応するだろう。
だが、その少年はそう言われても無表情だった。
そのまま、少年は私にこう返した。
「なら、早く殺してくれ」
言われなくても。
持っていたナイフを普通とは逆向きで、その少年の腹のあたりを刺し、心臓のあたりまで切り上げた。
少年の服は刺すと同時に血でぬれはじめた。
切り上げた時には床に血がたまっていた。
その少年は床に倒れこみ、血はどんどん広がって行った。
ワタシは下敷きにされそうになったからよけた。
そして、不思議な事が起こった。
少年の体と血が少しずつ消えていった。
消えていくと同時に前までの邪神が何をしたか、頭に浮かんできた。
実のところ、『ワタシ』は感情を消されていなかった。
消されていたのは先に居た少年の方。
『ワタシ』は周りの人が言うとおりモウソウに取りつかれていただけだった。
そして、ワタシはこれから邪神として永遠にこのパソコンしかない世界で生きていかなければならない。
自殺はしても死ねない。
ワタシはここから出られない。
死ぬには誰か、人間が来て、私を殺してくれなければならない...。
だから、邪神は人間に不幸をもたらす。闇をもたらす。
誰か、だれか 早く来て。
ワタシを殺して。 殺して。 ころして。
早く はやく コロして ハヤく コロシテ
コ ロ シ テ
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