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2.帝国への移住

内乱が起きた、ガーランド王国。

サラヴィアの侍女だったエマは、炎に包まれた城から脱出することができた。

サラヴィアから託された生後1ヶ月になるリリアベルを抱き抱えて、一番の大国でもあるランディルフォード帝国を目指すことに決めた。


そこは、サラヴィアの姉シルヴィアが嫁いだ国だった。

ガーランド王国とランディールフォード帝国との繋がりは、お互いの国の内政が難しかった。

どんなに仲の良い姉妹でも、手紙のやり取りは、半年に1度または1年に1回あるかないかだった。


エマ幼いリリアベルを抱き抱えながら、なぜ内乱が起きたのかを考えた。

仲良し姉妹によるガーランド王国とランディールフォード帝国との繋がりが、出来ることを危惧した国内のものか他の国によるものなのか・・・・はたまた同盟を結ぶことに反対した集団が、内乱を起こした可能性もある。

ランディールフォードは、剣と魔法の国だ。この国に攻め入ろうとする国は、いないだろう・・・。だから攻め落としやすいと考えられたガーランド王国側が、狙われたに違いない。


道中大きなフェンリルが、エマの前にやってきた。

リリアベルに近づくと、頭を下げた。

フェンリルは、エマに口に咥えていた桃を差し出すと、リリアベルに食べさせるように指示を出してきた。

エマは、ヴァレリオ王とサラヴィア王妃の忘形見になるであろうリリアベルを大切に抱き抱えると、フェンリルに黙って従ってついていく。


「おい。イグネイシャスどこへ行っていた・・・・・」

アイザックは、リリアベルの父ヴァレリオから、フェンリルを託されていた。

ガーランド王国の騎士団長のアイザックは、エマとリリアベルをみて全てを悟った。

我が主人は、この内乱とともに・・・国と共に、終わりを迎えた事に・・・


アイザックは、エマとリリアベル、フェンリルのイグネイシャスを連れて、隣国のランディルフォード帝国を目指した。

幸いな事に、ガーランドの内乱を知った帝国側は、ガーランドの民を5日間だけ限定で、無許可で受け入れる事をしていた。それはやはり、シルヴィア皇妃の妹を末路を知ったエドワード皇帝が、妃を大切にしていることを示していた。

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