エピローグ
あなたには、忘れられない人はいるだろうか?
それは、優しい温もりを教えてくれた家族だろうか。
はたまた、燃える様な恋をした想い人だろうか。
それとも、憎むべき相手だろうか。
人生は長ければ長い程に、忘れられない人は増えてゆく。
古い記憶は、忘れるべきか?
苦しい想いは、断ち切るべきか?
僕は、全て抱え込んだままでもいいと知った。
喜びも哀しみも辛さも苦しさも、それは今の自分を作ってくれたものだから。
大切なのは、ただ一つだけ。
『忘れること』や『忘れられないこと』を恐れずに、前に進む"勇気"をもつことだ。
逢魔が時。
本日も、風鈴の音色が響けばこの店は開店する。
しかし、僕は知らなかった。
穏やかな春が訪れる前には、いつだって大きな嵐が来ることを。
看板のない骨董品店に、春一番が吹き荒れる。
これにて、第二章は閉話です。ここまでお読み下さり
、ありがとうございました。次回からは、第三章へと続き、主要な登場人物が増えていく予定です。
『破魔弓』から何気なく思いついたこの物語も、もうすぐ十万字となります。ずぶの素人ですが、読みに来てくださる方のお陰で、楽しく綴ることができました。
評価やブックマークもつけて頂き大変恐縮でしたが、とても嬉しかったです。
最後になりますが、この小説を見つけて下さったあなたに、感謝の気持ちを込めてお別れ致します。
また、引き続き、次の物語でもお会いできることを心待ちにしております。




