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大正妖怪デモクラシー  作者: 一色明
第二章 輪廻
69/90

エピローグ

 あなたには、忘れられない人はいるだろうか?



 それは、優しい温もりを教えてくれた家族だろうか。


 はたまた、燃える様な恋をした想い人だろうか。


 それとも、憎むべき相手だろうか。



 人生は長ければ長い程に、忘れられない人は増えてゆく。



 古い記憶は、忘れるべきか?


 苦しい想いは、断ち切るべきか?



 僕は、全て抱え込んだままでもいいと知った。



 喜びも哀しみも辛さも苦しさも、それは今の自分を作ってくれたものだから。



 大切なのは、ただ一つだけ。



 『忘れること』や『忘れられないこと』を恐れずに、前に進む"勇気"をもつことだ。





 逢魔が時。

 本日も、風鈴の音色が響けばこの店は開店する。




 しかし、僕は知らなかった。




 穏やかな春が訪れる前には、いつだって大きな嵐が来ることを。



 看板のない骨董品店に、春一番が吹き荒れる。


 これにて、第二章は閉話です。ここまでお読み下さり

、ありがとうございました。次回からは、第三章へと続き、主要な登場人物が増えていく予定です。


 『破魔弓』から何気なく思いついたこの物語も、もうすぐ十万字となります。ずぶの素人ですが、読みに来てくださる方のお陰で、楽しく綴ることができました。


 評価やブックマークもつけて頂き大変恐縮でしたが、とても嬉しかったです。


 最後になりますが、この小説を見つけて下さったあなたに、感謝の気持ちを込めてお別れ致します。


 また、引き続き、次の物語でもお会いできることを心待ちにしております。

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