私の物語
ガタンゴトン…
ガタンゴトン…
随分長く電車に揺られていたようだ。ずっと座っていたせいか座っている所がヒリヒリしてきた。
一体ここはなんの駅だろうか?
そもそもこの電車はどこに行くのだろうか?
わからない。
考えようにも頭がぼんやりと霞みがかってまるで映画でも見ているように思える。
駅を通過する。
止まる気配はさらさらなく、秒速で電車は進んで行く。ホームにも車内にも私以外居ない。証拠はないがなぜだかそんな気がする。虚ろに周りを見渡す。
ぼーっとしていると目の前に誰かが座っているのに気が付いた。頭を垂らしたセーラー服のお下げの少女だ。
何をしているのだろう。
寒くもないのにマフラーをしている。
ずっと下を向いて頭を上げないのはきっと彼女も頭にぼやがかかっているせいだろう。理由はわからない。
私は目をよく凝らして相手の顔を見ようとした。
じっ…
じーっ…
彼女が動く気配はない。
じーっ…
その時電車が大きく揺れた。
私は運良く体勢を崩さずにその席に座っていたが、目の前の彼女は大きな揺れに頭から崩れ落ち、床にほぼうつぶせに近い状態で横たわってしまった。
汚いなあ
じっと彼女を見つめる。
見たかった顔がこちらを向いていた。
なんだ、コイツは私じゃないか。
脳みその血管に針をぐちゅりと刺された気分だった。かき混ぜてかき混ぜてかき混ぜて血が頭の中で広がって赤い華が染み出す。ぐちゃぐちゃと言う音がどんどん大きくなっていく。ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ。ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!!!!!!ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!!!!
ふと静かになって気が付いた。ここは何処だろう?私はどこかの改札に立っていた
初投稿です。読んでくれて嬉しいです。コメントしてくれるともっと嬉しいです。東京連歌はもう6年程前から構想を練っていて書こう書こうとしていた作品です。私の文章はとても拙いですがこの作品を通して皆さんの心に響いてずっと忘れる事が出来ない文章になれるよう頑張ります。