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7:交易の迎撃猟兵+1

 迎撃猟兵アッファゲニェーガーこと金級冒険者ユガ一行…今はもう殆どを

ヒブリドと東国連合でのヤミ交易が主になっているパーティの一日は

それなりに大変だ。何しろヒブリド製魔物素材の常軌逸しっぷりは

彼女達の旅路に色々な不安要素が付きまとう。当然卸すのも

信用できるヤミ商人のルートを通じる必要があるので、中々に面倒である。

何しろ元・商家丁稚奉公なエルヒスが微妙に役立たずなのだ。

そのため口頭交渉は目下ユガがメインであり、彼女の頭痛のタネは

減る様子が見受けられないのである。交易の件でまず彼女の頭痛を増やしたのは

面倒くさい手順を経て仲介手数料をぶっこ抜かれて尚半端じゃない交金貨の山。


 まぁ、素材が素材なので当たり前ではあるが。なので彼女は鍛錬を欠かさない、

いや欠かせない。時々本気で殺す気でのソウタと組み手は最早日課ですらある。

最近は交易メインなので定かではないが、今ランク上昇認定試験を受けたら

ミスリルくらい軽くいけるんじゃないかと思えるレベルで

ユガの戦闘能力はメキメキ上達している。死なずにバケモノと戦えるというのは

それほどに良いことではある…と、ユガは無理やり思い込むようにしている。


「で…何でしれっと着いて来てるのかしら」

「いつかの日に愚痴ってたので気になってな…」

「交易は2~3日掛かるって分かった上で?」

「守りならゼナ達が居ればどうにかなるだろう…ふご?」

「……………それが却ってヒブリドの皆に迷惑だって理解した上で?」


 今現在ソウタはユガに鼻の穴に指をぶち込まれてブタ面にされている。

ソウタ本人にも罪悪感はあるようなので一切抵抗しない。


「お、親分…」

「大将…無しだって」

「先生…もっと思慮を…」

まぬ」


 かなり不機嫌そうに指先を手拭てぬぐいで拭いているユガを尻目に

違う意味で痛い気がする鼻を押さえて答えるソウタ。


「大将が同行するってのは間違いなく安心でもあるが、同時に不安でもある」

「そうですね…先生が後詰してくれるのは頼もしい限りですが…ええ、

普通に考えたら確実に嫌な予感が必中しそうで…」

「………倉庫番のツテでヤミ商人でも探してくるか?」

「やめてちょうだい。これ以上私の頭痛を大きくさせないで」

「ぬう…」


 しかし今すぐ帰れと言わないのは、ユガがソウタを信頼している現れでもある。

と、ソウタは勝手に思っている。本心は彼女のみぞ知るべし。


「こっちの世界の住人の生活を観光したいというのはそんなに悪いことか…?」

「場合が場合なのよ。貴方の存在そのものが世界情勢を大きく動かしかねないわ」

「こっちにもドラゴンくらい居るんだろう? 俺は戦ったことが無いから

さっぱりわからんが、俺より強い奴など沢山「居て堪るもんですか!」…すまん」

「ヒブリドの真のリーダーはユガだな」

「ユガ姉…」

「…色々間違ってるわよ…」


 ため息を零してユガはシガーグラスを噛む。正直リヒャルトの葉巻を

分捕って吸ってその煙をソウタに吹き付けたい衝動に駆られるが、

タバコが美容に悪いと知っているのでそれは理性と女のプライドが抑えた。


「………絶対に大人しくしてなさいよ」

「善処する」

「徹底しろ」

「了解した」

「よろしい」


 ちなみにソウタも一応外見に気を遣ってワイバーンの皮膜で作った

スペシャルオーダーメイドのローブにあまつさえマントという…

ぶっちゃけいつの時代の魔王第一形態風味な姿である。


「見た目からして怪しさ爆発だがよー…冒険者の知り合いに居ないわけじゃねえ」

「オーガ系の亜人種の人の中に稀にいますからね、ええ、稀にですが」

「親分…似合ってるゴブよ?」

「慰めなど要らん…!」


 ソウタは魔石を摘もうとしたが、ユガが血走った眼で睨むので自重した。


「次にやったらそれも交易に回すから」

「それは…勘弁してくれ」

「自重しろ」

「善処する」

「絶対にだ」

「うぐぐ…」


 嗜好品バカに自重しろというのは拷問である。が、

ユガがそれを許すことはない。


「………干し肉でも齧るか」

「……仕方ないわね」


 魔石タイムよりは誤魔化しが効くのでそこまでは鬼だけど鬼じゃないユガは

これ見よがしに仕方ないという素振りで許可した。

ますます彼女がヒブリドの真のボスだという噂が加速するのだろうなと

この場の多くの者が予想した。流石にソウタの口を封じることは無理だからだ。

見た目と強さはまぁこれまでの結果であるが、何だかんだで

ソウタは結構みみっちい中年である。間違いなく何処かで愚痴る。

そしてその愚痴をネネとナージャが聞き…いずれ尾ひれが付くのだ。


「団長…いえソウタ…後でスーリャ達に特製の頭痛薬を作るように言いなさいよ」

「徹底しようお安い御用だ」

「貴方が自重すればそんな手間も要らないと理解してちょうだい」


 氷の視線がソウタを貫く。ソウタは思い切り顔を逸らす。そしてユガは

眉間に皺を寄せ「シワが増えたら絶対許さない…」と聞こえるように呟く。


「親分…面目ないゴブ」

「………エルヒス…そこは頑張ってくれ」

「オイラ長生きしたいから許してくれゴブ…!」

「使えねえ…!」

「うひぃ!?」

「…はぁ…」


 ユガは交易用の馬車馬につい力を入れて鞭を打った。

物言わずどころかいななく事もなく頑張るお馬さんが一番のとばっちりである。


>>>


 東国連合ルスカ王国の西端にあるブレスラ市は係争地に近いこともあって

軍需品などの流通も多く、それゆえに商人達にとっては重要地点である。

そのため売り先に関してはいくらでも宛は作れるが、卸すモノがモノなので

どうしたってヤミ市場に流さねばならない。正規で樹海の魔物素材などを

流そうとすれば、本来ならランクからして全然足りないユガ達だ。

如何に危ない橋なのかは想像に易い。


「ほぉぉ…! 相変わらず全くもって羨ましいルートだね…!」

「探ったらお互い血肉臓物を見るから変なことは考えないでほしいわ」

「ハハハ! そこまで落ちぶれちゃいないよ! じゃあ…ちょっと待っててくれ」


 ホクホク顔なヤミ商人が交易品を検分している間、

ユガは石像のように動かないで座っているソウタを見やる。


「…そこのローブの巨漢は…新しい用心棒か何かかい?」 

「そんなところよ。モノがモノだから」

「うんうん…私だってそういう手合いを連れてきてるよ」

「…どこに隠してるのよ」

「…ハハハ…さっき言った事を自分で破るのかい?」

「…それもそうね。悪かったわ」


 実際はソウタの強者の気配を感じ取っているヤミ商人の護衛が

ヤミ商人からしてみると「いや、ちょっと離れすぎじゃね?」というレベルで

彼等と距離を置いているのだが、それは口にしない。交渉の不利益だからだ。

ヤミ商人もヤミ商人で長年の経験と勘が警鐘を鳴らしまくっているが、

そんなものは気合で押さえ込まねばならない。闇ルートなのだし。

故に超法外な値段で売り捌けるのだ。抑え込まないわけが無いのだ。


「聞いていた以上に大変そうだな」

「…貴方が居なければまだまだ全然マシなのよ…まぁ、でも居たら居てくれたで

交渉が良い感じになるのだから最ッ高の皮肉よね」


 ヤミ商人が聞き耳を立てているのは当然なので聞こえるように

ソウタと話し込んでやることにしたユガ。今の彼女の表情はソウタも

少しだけブルッたのは内緒だ。


「…仲介手数料として交金貨160枚だが、構わないよね?」

「あら、40枚も割り引いてくれるの? 半額くらいにして貰えるともっと

御贔屓したくなるんだけど?」

「ふふふ…流石にそれは見縊みくびられてる気がするよ」

「あらあら…ふふふ…」


 互いに不適に笑いあう様は耐性のないソウタの心に防御無視ダメージである。

魔物相手には微塵も感じないくせに人間相手にこの体たらく。

まぁ、元一般日本人中年としては普通なのだから仕方ないことだ。


「いまいち価値はわからんが、正規ならば阿呆なレベルで暴利なのだろうな」

「暴利じゃないわ。邪の付く悪利よ。正規ルートなら20にも満たないわ」

「やれやれ…そこの用心棒さんは世間を知らなすぎるね…困った困った…」

「彼が知らないのは人の世界の世間だけよ…魔物の世間はきっと悪魔よりも

悪魔らしいレベルで熟知してるでしょうけどね」

「怖い怖い…それじゃあ料金を確かめてくれたまえ」


 ドシャドシャと金貨オンリーの皮袋が置かれる。いくら市場価値が

サッパリなソウタでもこれにはちょっと動揺する。


「……邪悪利っていうのは褒め言葉か?」

「完ッ全なッ…! ぼッ! うッ! げッ! んッ! よッ…!」

「お、おう」


 慣れてきたせいか、リヒャルト達は苦笑してしまう。


「ゴブ…間違いなく交金貨659枚ゴブ…はぁぁ…」


 疲れてるようで嬉しそうな溜息のエルヒス。


「ああ…真面目に君達の背後組織と交渉したいものだね…」

「お勧めしないし、今貴方に消えられると面倒で仕方ないわ」

「ほっほっほ…怖いねえ」


 これは確かに頭痛とか胃痛が伴いそうだとソウタは思った。


>>>


 所変わってブレスラ市の安酒場である。


「……正直言えば、思いっきり高いのを浴びてやりちゃいわ」

「そうか…」

「でも酸っぱいエールしか呑めないにょよ? わかりゅ?

呑んでも頭痛がほっとんど治らないにょよ!? わかってりゅ!?」


 呂律が回らないと全く別人レベルで可愛い声になるユガに

ちょっと萌えたソウタ。そのうち何処かで酒造りを捕まえられんかと思う程だ。


「おいユガ。安くたって酒は酒だ。程ほどにしとけー」

「あによ…! あんたは良いわよね…水みたいに飲んでられるんらから」

「あー…悪い悪い…大将。今度ユガに一番良いヒブリドワインな?」

「…ああ、どうにかしよう」


 こんなユガが見れるなら全然いいと含むものがあるが、

そこは絶対に口にしないソウタ。


「あー…昔はこれ一杯でも楽しかったゴブが…今は…」

「僕はよくわかりませんけど…ええ、同意してみますよ」

「とびあ!」

「ふぁ!?」


 ユガがトビアに絡みついた。ソウタとエルヒスは無言で乾杯一気飲みした。


「ちょ…ユガ姉!? あ、あの…!!」

「たまにはつきあいなしゃいよ」

「お? 何だ、そのまま今夜は卒業かトビア少年?」

「り、りりりリヒャルトさんッ?!!」


 ソウタとエルヒスは無言で再び乾杯一気飲み。

羅漢どうてい同士にしかわからない何かが二人をそうさせる。

間違いなく言えるのは劣情悪意を酒でふやかして薄めるためだということだ。


「…子供ってのは汚いな」

「…ファッキン役得ゴブ」

「ちょっと状況が違ったらヤツの十八糎羅漢大砲エイティーンビッグキャノンが出番なんだろうな」

「もげろって思うゴブ。中折れ腐り散れって思うゴブ」

「ちょっとは抵抗くらいしろって俺は思うんだよエルヒス」

「イエスオブイエス親分」


 この二人もそこそこ悪酔いしているようだ。醜いが同情できるかもしれない。


「ハハハ…! そろそろ切り上げるかー?」

「そうだな。トビアとはちょっと男同士で拳話おはなしタイムだ」

「ひええええ!? 理不尽だああ!!!」

「オイラも参加したいゴブよ」


「くー…すー…」


 可愛く寝息を立ててテーブルに突っ伏しているユガを尻目に

割と本気でトビアと男同士の鉄刃血風デストロイヤータイムしようかと思うソウタ。


>>>


 まぁ、いい年した大人なのでソウタ達はトビアをからかっただけである。 


「先生なんか嫌いです…!」

「その振る舞いが色々危険なのでもう少しリヒャルトみたいに振舞えと言いたい」

「ハハハハハ! 俺を参考にしても………割と楽しいか? ん? どうなんだ?」

「どうでもいいですよもう!!」


 ちなみに酔いつぶれたユガを背負うという役得はソウタである。

特権乱用甚だしい振る舞いがあったかどうかは不明だ。


「…で、だ…リヒャルト」

「何だ、大将?」

「かなり呑んだが、帰れるのか?」

「とりあえず時間の許す限り酒精は抜けるだけ抜くしかねーよ大将」

「そうか…」


 と言うのも、さっきからどうにも此方を尾行するのを止めない反応があるので

それとなくリヒャルトに聞いているのだ。リヒャルトとて界隈では一流の末席だ。

ソウタの言っている意味をちゃんと理解して合わせている。


「エルヒス…辛いだろうが、馬車までもう少し時間をかけるぞ」

「ごぶぅ? そりゃなんでまた…?」

「……少し悪乗りに付き合わせたのが不味かったか」

「大将が自重できるようで自重できないのは今更だろーが」


 是非も無し。今しばらくソウタ達は同じ所をグルグルと周回する。

勿論人通りが多い場所を選んでのことだ。こんな状態で

どこかの木賃宿に泊まるという愚は冒さない。


「まー…信用できるっつってもよ。所詮ヤミ商人だ。袖の下が

緩んじまってポロっとこぼしたって恨みようがねえわな」

「そういうものか」

「…頼むぜ大将…こっちは酔っ払い二人を見なきゃならん…」

「……どうにかして良いんだな?」

「宵闇だ。今なら大将の姿を見られたって眉唾とシラを切れる」


 そういうことなので、いくらか酒精も抜けたかという頃合で

交易用に使っている馬車にユガ、エルヒスを詰めて

トビアとリヒャルトは守りを固めることになる。


「どの辺で仕掛けてくるかは知らねえが…速度は上げられねえ…

まぁ、大将のヒキに感謝するべきかは微妙だがよ」

「その辺りは…まぁ、俺の今日までの三年超を信じてもらいたいな」


 特に問題なく馬車は宵闇のブレスラ市から少しずつ離れていく。


「このまま樹海まで行けりゃーいいが…」

「そこまでは相手も我慢できないだろうな……よし。そのまま止まれるか」

「あいよ」

「………むにゃ…」

「ういっ?」

「エルヒスさん。眠いなら寝てて良いですよ」

「ごぶぅぃっく…? んじゃーお言葉に甘えるゴブ…」


 馬車は止まる。そしてソウタだけは馬車の外へ出る。

己の感知能力を駆使してみれば、結構な数の反応がちらほらと。

ただその隠蔽力はどうも樹海の畜生の足元にも及ばないので

不謹慎かもしれないが、少々物足りなさを感じているソウタ。


「新月と言うのは本当に暗い…と、多くの連中は言うが、

俺には全然明るい……お前達はどうなのだろうな?」


 最後はかなり大きな声で言えば、何処からともなく何かが飛んでくる。

指で掴めば、あからさまに危なそうな液体をベッタベタに塗った短剣であった。


「ほれ、落し物を返すぞ」


 パンッ! と音がするほどに来た方向に投げつければ

スコーン! と小気味良い音と共に何かが地面に倒れ伏す音。

顔は隠しているが、間違いなく人であることはソウタにはお見通しだ。


「!?」

「普通かくれんぼは鬼から離れるものだぞ?」


 次は足元の土くれを恐るべき力で握り固めた物体を聞こえた息遣いの方向へ

同様に遠慮もヘッタクレもないパワーで投擲すると、パパン! と重音がする。

最初はソニックブームで、最後は何かが弾け飛んだ音だ。


「全員だ!! 全員で掛かるんだ!!!」

「何だ、かくれんぼは止めてルール無視のだるまさんが転んだ…か?」

「黙れええええッ!! このバケモノがああああああッ!!」


 言われついでに顔も晒して見る。宵闇でもソウタの瞳は極彩色に光る。

それが飛び掛る襲撃者達にそこそこの動揺を与えたようで

ソウタからすれば蚊の動きが植物にくっつく油虫の動きになってしまい、

思わずやれやれと肩を竦めてしまうが、そこからが蹂躙劇の始まりだった。


―グシャア!!

―何dオヴェェ!?

―本物のバケモノかよ畜生!!

―魔術を! 何でもいいから魔術を使え!!

―バカいってんじゃがげぇぇ!?


「…暗視能力があってもほとんど音しか聞こえねえのが嫌だな」

「…でも、音だけで何が起きているのか分かるので…」


 幌に何かしらの飛沫がかかる音がしたが、そこは気にしない事にした二人。


―ま、待っt…

―ゴジュチッ!

―冗談じゃねえ! 俺は降りる!! 金なんか要るか!!

―逃げるならこの状況を広めてもらいたいな

―うわああああああああああッ!?

―ゴギギギギギチュッ!


「…蹂躙だな」

「どう考えても…先生は本当に酔ってるんですか?」

「この場合はなー…酔ってるからこそなんじゃねーか…と思うぜ?」


「ちょうどいいな。お前、このまま逃げてこの状況を上に言っておけ」

「………ひいいい!! 勘弁してくれよぉ!! 結局死ぬじゃねえかあああ!!」

「今死ぬかこの後死ぬかという選択肢があるだけマシだと思わないか?

全滅させてしまっては意味が無いのだ…そうだな…ならば噂でもいいから流せ」

「は、はひ…!」


 一人分だけ走り去る音がしたかと思えば、ソウタも馬車内に戻ってくる。


「すまん。やりすぎた」

「大将…普通にひでぇな…血以外の嫌な体液の臭いもすんぞ…」

「どうにも樹海の畜生共にやるような感じでやってしまう…悪い癖だな。

言葉が通じないわけでもないというのに」

「……先生は…何と言いますか…ええ、言葉になりませんよ…あと、

臭いが酷いのでそれ以上近寄らないでくださいね? 返り血以外にも

いろいろ被ってますよね? 汚いってレベルじゃないので…」

「…水魔術で洗ってくれたりはしないのか…?」

「僕は土魔術特化なので」

「これは中々に辛辣だな」

「大将。真面目に帰る前に近くの川あたりで体洗ってくれ。

そのまま馬車に乗り込まれると真面目に次回の交易に響きそうだ」

「………」


 心なしか寂しい感じがしたので空を見上げながら魔石を齧るソウタだった。


7:交易の迎撃猟兵+1(終)

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