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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
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5 森の中は宝の山?

 




 ラルトの毛並みを十分に堪能した私とラルトはとりあえず街を目指すことにした。


 森を歩いているといろんな植物や道具や薬の素材が落ちている。


 ラルトは珍しい素材などを見つけると一鳴きしいろいろ教えてくれる。


 それに加えて持ってきてくれる姿がまた一段と可愛く幸せ。


 カメラがないことが残念すぎる。願いの中でカメラの機能も付けてもらうべきだったなと考えるほどに私はラルトの可愛さを形に残せる手段が今ないことに落ち込んだ。


 落ち込んでいると気が利いて優しいラルトは私にすり寄ってきた。


 しばらく私はラルトの毛並みを堪能した。このままだといつになっても街にたどり着かないのでやめたけど。


 ラルトは可愛いだけでなく賢く、優しい、さらに素材探しが上手みたい。


 ラルトについて新しい発見があって私は自然と頬があがった。


 これからいろんなラルトの面を知っていくのかと考えているとラルトの観察日記を書くべきではないかと考え始めた。


 ラルトの可愛さ、賢さを世界中の人に知ってもらうために、まず観察日記を本にして、ラルトが主人公の物語やうたを作ったらいいかも。


(ラルトのことを考え始めたことでゆきの思考は暴走気味です。しばらくお待ちください。)


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 私は自分の世界に入ってしまっていたらしく、ラルトの声にも気付いてなかったらしい。


 少し大きくなったラルトにいきなり顔舐め攻撃にあい、私の意識は現実世界に戻った。


 街を目指して私たちは素材を集めながら森の中を歩いた。


 歩いているといきなりラルトが止まった。


「ウゥー。」


 そしてラルトは低い唸り声をだし、警戒態勢にはいった。


 何かが近くにいるんだなと私も警戒していると、いきなり目の前にゴリラのような魔物が現れた。


 魔物はこっちに猛スピードで突撃して襲ってこようとした。


 異世界で初の戦いと思い、戦闘態勢に入ると、その瞬間目の前の魔物が吹っ飛んだ。


 一瞬の事だったため何が起きたかわからず、隣を見てみるとそこにいたはずのラルトがいなかった。


 砂煙が立ち、魔物が吹っ飛んでいった方を見てみると、そこには瞬殺された魔物と瞬殺したであろうラルトの姿があった。


 ラルトはこっちを見ると「見てみて、すごい?」と聞こえてきそうな表情をしていた。私はラルトを撫でながらほめた。


 でも一つ言いたい。一瞬すぎてなにが起きたのかしばらく理解できなかったよ!! 今さっきの得意げな表情も大変可愛いんですが、初めての戦いは一緒に戦いたかったかも。


 そんなことを思いながら少し落ち込んだ。だけどラルトが頑張ってくれたことの方がうれしいので落ち込みも一瞬で終わった。


(それでいいの?)


 ラルトの頭を撫でながら魔物をどうしようかと考えていると、ラルトが


『この魔物の素材はきっと高く売れますよ。』


 というので鞄にしまうことにした。しまう前に鑑定してみるとこの魔物は強かった。


 種名 ゴリルゴン

 強さ S

 特徴 深い魔の森にしか生息せず、単体で行動することが多い。見つけた獲物や敵に全力で体当たりしてくる魔物。頭はあまり賢くないため単純な攻撃が多いが頑丈な体と凄まじい力で体当たりしてくるため防御することが難しく倒しにくい。


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 ・・・・・。この魔物を一瞬で倒すうちのラルトはどれだけ強いんでしょう。


 こんなに見た目が可愛いのになんて強い子なんでしょう。


 そんなことを考えながら魔物を鞄の中にいれた。大きいものを入れるときは対象の一部を鞄の中に入れると一瞬で鞄の中に入る仕組みになっている。


 その後は魔物が出てくることもなく、素材集めをしながら森を抜けることが出来た。


 順調に進むことができ、気付いたら結構の素材が集まっていた。これ売ったらいったいどれほどのお金になるんだろう。


 それに普通の素材よりも珍しい素材やものの方が多い気がする。まぁ気にしたら負けだね。


 さぁ街まであと少し!!頑張りますかね。








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