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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
4/35

3 もらったものを試してみましょう。

 


 あの後、ラルトが目を覚ますまで数時間かかりました。もふるのを少し加減しないといけないなと反省する今日この頃です。ラルトは目を覚ますとしばらく自分がなぜ気を失っていたのか理解できなかったみたい。


 私の顔を見た瞬間ラルトはお腹を上に向かてこっちに向かって服従の格好をした。


「キューン。」(あなたの方が上です。)


 そんな声が聞こえてきそうな鳴き声で鳴かれました。・・・・言葉で会話できるはずなんだけどね。最初の言葉以外でラルトの言葉を聞けてない。これは問題かも。


「ラルト。言葉で話して大丈夫なんだよ?」


「クーン。」


『・・・実際には言葉を話しているというよりはこれは念話なんです。私はまだ未熟な白狼なのでどうしても念話で話すよりも声の方が先に出てしまうんです。』


 ラルトは申し訳なさそうな目をしながら理由を教えてくれた。


 鳴き声と同時に頭の中に声が流れてくる。確かに喋るというよりは言葉が頭に流れてくるという感じだから念話って言った方がしっくりくるね。


 しかしなんでこんなに可愛いんですかね。ラルトにあってから可愛いしか言ってない気がする。


「そうなんだね。教えてくれてありがとう。でも怒っているわけではなくてラルトとしっかり会話できてないなと思ったから言ってみただけだから自分のしやすいようにしてくれていいんだよ。」


 頭を撫でながら言うと尻尾がパタパタと揺れています。とても分かりやすいね。


 そういえばまだ神様からもらった力とか物を試してないな。実際に使う前に一度試しに使ってみないと。


 そう思って自分の体を改めて見てみると、腰にポーチみたいな鞄がついていて、服装は動きやすいように考えられたワンピースタイプで前が腰あたりから左右に分かれていて下は長ズボンにブーツといった感じの服を着ている。髪は前と同じ黒色みたい。瞳が何色か今はわからないからあとで確認してみよう。


 鞄の中に手を入れてみると何か手に当たったので取り出してみると指輪だった。


 この指輪なんだろう。っあ、なんか紙がついてる。紙を開いてみると「探索と鑑定できる指輪です。使い方は指にはめて鑑定したいものや探索したい場所を考えてください。そうすると目の前に結果が表れるようになっています。他の人に表示は見えないので安心してくださいね。神より」


 神様からのとりあつかい説明書だった。とりあえず指にはめて目の前の木を鑑定してみた。



 名称 木

 特徴 どこにでも生えている木でこの世界で一番生えている割合が高い木。



 ・・・・。まぁ木だしね。こんなものかな?


 次に自分を鑑定してみた。


 名称 桜宮 ゆき

 使い魔 白狼 (ラルト)

 魔力 ∞

 属性 光・闇・火・水・風・地・草、など


 ・・・・・・・・・・・・。これ何?魔力の数値おかしいよね。それに属性の「など」ってどういうこと?


 一度消して、もう一度鑑定してみても結果は同じでした。


 これってのんびり異世界を満喫する私の計画が何かのフラグで壊れる原因になるのでは・・・・・。


 フラグが立ちそう。あまりのショックに落ち込んでいるとラルトがすり寄ってきた。


 今まで隣でじっと待っていてくれただけでもいい子なのに心配してくれるなんて、なんて優しい子なんでしょう。


 さっきまで落ち込んでいたのにラルトの毛並みの素晴らしさとやさしさに癒されて立ち直りました。


 まぁ何とかなるよね。よし次はラルトを鑑定してみますかね。






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