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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
35/35

34 デザートは・・・

お待たせしました!






「お待たせしました!プワプワタレ焼きとカツ丼です。ごゆっくり」


プワプワタレ焼きはラルトでカツ丼は私。


「お~!では、いただきます。」


「クーワン!」『おいしそ~!』


食べてみてビックリ!このカツ丼も日本で一般的な味がする!


それにこれ、卵のトロトロ加減が絶妙!硬すぎず、生すぎず、ちょうどいい具合で調理されててめちゃくちゃおいしい!


食が進む!ボリュームも普通だから食後のデザートも注文しても食べれそうかな?


ラルトはどうかなっと思いながら隣で食べているラルトを見るとラルトも食べるスピードが速い!


この調子ならラルトもデザートいけそうだね、よし、そうと決まればカツ丼を食べちゃわないと。


食べ終わったダルトと闇帝は黙々と食べている一人と一匹を見ながら顔を引きつらせていた。


其れも其のはずだ。何故ならユキとラルトの食べているスピードが最初に注文して食べていた時よりも明らかに早いからである。


ふつうなら食べるスピードは、料理を食べるごとにゆっくりになっていくはずだが、目の前の1人と一匹はそうならず、スピードが上がっている。


ちなみにプワプワタレ焼きとカツ丼の量も先程と同量の多さである。


その状況を見て、二人は悟った。


ユキとラルトがまだ何かを食べるであろうということを。


((次、何かを注文しようとしたときはとりあえず止めるべきだな。))


ご飯を食べにギルドを出てからそれほど時間はたっていないが、ユキが世間一般の常識を知らないことを理解している二人は、この後ユキが一人で買い物ができるように実践しながら常識を教えようと考えていた。


それを考えると、そろそろお店を出て次の予定に移る必要があるのだ。


っというのは建前で、これ以上目の前で食べ続けられると精神的にしんどいというのが本音だったりする。


そんなことを考えているとユキとラルトがほぼ同時に食べ終わったらしく、またメニュー表を手に取ろうとしていたので、慌ててダルトが止めに入った。


「ちょっとまった。」


「?・・・!、ダルトさんもデザート頼みますか?」


「いや、それなりに腹が膨れたなら、そろそろ移動しようと思ってな。」


「どこか行くところがあるんですか?」


「この辺りについて説明しようと思ってな。」


「わかりました。」


ユキは返事をすると横にいたラルトの口周りをナプキンで拭きながら念話でラルトとあることを話していた。


『ラルト、デザートは屋台で、何か探そうね』


『!!、楽しみ!』


二人はデザートを食べることをあきらめていなかったのである。


ダルトはあっさりと了解してくれたユキとラルトをみて、(この調子ならメニュー表を見たとしても注文せずに終わっていたかもな。)なんていう呑気な考えをしていた。


その一方闇帝は、(あ、これは食べ物の屋台に付き合わされるな)と確信していた。


ユキがラルトの口周りを拭き終えたのを確認するとダルトと闇帝が席を立った。


それに続いてユキもラルトを抱え席を後にした。






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