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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
34/35

33 見た目は愛らしいが・・・

お待たせしました!






「勝手に注文するなよ!」


「・・・・・・・・」


「今日は唐揚げ定食にしようと思ってたんだぞ!?」


「・・・・(モグモグ)」


「はぁーーーーー」


怒っているダルトさんに対して私達と同様、スパゲティを食べている闇帝。


最初のうちは諦めずに文句を言っていたダルトさんだが、無言で食べ続けている闇帝の姿を見て、馬鹿らしくなったのか文句を言うのをやめ、グゥグゥ定食を食べ始めた。


二人のやり取りが落ち着いたようなので、私は追加注文をすることにした。


肉じゃが定食はどうしたって?


二人がじゃれあってる?間に、食べ終わっちゃったんだよね。


このお店の肉じゃが、日本で食べてた肉じゃがとほぼ同じ味がして、気付いたらお皿の中からになってた。


お腹の空き具合からして、後一定食分は軽く食べられそう。


さて、何を注文しようかな?っと考えながらメニュー表を見ていると・・・・


カリカリカリ・・・


うん?隣を見てみるとラルトが期待のまなざしでこちらを見上げていた。


「ラルトも何かたのむ?」


「ワン!」『うん!』


ラルトを膝の上に乗せてメニュー表を一緒に見始めた。




一人と一匹のやり取りを見ていた二人は、食べる手が止まっていた。


加えて、メニュー表に集中しているユキとラルトは気付いていないが、周りの席に座っていた客も手を止めてこちらを見ている。


何故こんなにも注目をあびているかというと・・・・


まず、ダルトと闇帝が思ったことは(まだ食べるのか?!)


次に周りの席の客が思ったことは(((なにあれ!?かわゆい!!)))


他者の視点から見ると、美少女のユキが真っ白でふわふわの子狼?を膝に乗せて一緒にメニュー表を見ている姿は、とても愛らしいものであった。


なので、周りの席の客がそのように思ってしまうのも仕方ないことである。


しかし、やっている内容は可愛らしいものではない。


なぜなら、ユキが最初に食べた定食のは、冒険者の男性がお腹いっぱいになる量の定食だから。


それを食べた後に追加注文しようとしているということは、つまりユキはその量を食べてなお、お腹かに余裕があるということだ。


そのことを目の当たりにしたダルトと闇帝は、あまりの驚きに言葉がでてこず・・・・


固まってしまっている二人に気付くことなく、ユキは手を挙げた。


「すみませ~ん!注文お願いします!」







マイペースなユキでした。


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