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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
33/35

32 まってました!

お待たせしました。






「ご注文は以上ですか?」


「はい」


「かしこまりました」


今私たちは闇帝の行きつけのお店に来ている。


店員がテーブルから離れた後、私はさっき閉じたばかりのメニュー表を開いて改めてメニューの種類を確認した。


メニュー表の中には、名前だけではわからないメニューもあるけど・・・それ以外のメニューは全て馴染みのあるものだった。


和食、イタリアン、中華等、いろんなジャンルの料理が載ってる。


まだ食べてないから料理の味まではわからないけど、一つわかったことがある。


今いるのかはわからないけど・・・地球での記憶を持った転生者か転移者、召喚者が一人は確実にいたことがわかる、それも多分日本人。


だってイタリアンとか中華は、パスタ、餃子とか、定番なものが多いけど、和食はお店では食べないような家庭料理まで載ってる・・・。


豚汁とか筑前煮とか肉じゃがはわかるけど・・・雑炊とかお雑煮とかまでメニューにあるのはちょっと・・・って思ったりもしたけど、やることが一つ増えた。


それは、この世界に私みたいな転生者とかがいるのかどうかを確認すること。


もし異世界人が特別扱いされていなくて、偶に異世界人がやってくるのが普通ならわざわざ隠す必要はなくなる。


そうすれば、ダルトさんや闇帝に喋ることができるしね!


今のままでも全然いいんだけど、私、いつか自分が最初に決めた設定とかみ合わないこととか、口にしちゃいそうで怖いんだよね・・・。


「何か、珍しいメニューでもあったか?」


メニュー眺めながらいろいろ考えていた私に闇帝が質問してきた。


とりあえず、これからのことを考えるのは一旦ストップかな。


「いや、メニュー豊富だなぁっと思って」


「あぁ、この店は他の店に比べてメニューの数多いうえにどの料理もうまいぞ」


「へぇ~詳しいんだね。もしかして一通り食べてみたの?」


「この店の料理は全部制覇してたと思うぞ?」


「・・・・すごいね、頻繁に来てるの?」


「そうだな・・・この街のギルドに用があるときは、だいたいここで食べてるな」


「なるほど~」


メニューを閉じて端によせ、ごはんが来るのを待ちながら闇帝と話をしていると置いてきたダルトさんが遅れてやってきた。


「・・・置いていくとかひどくないか?」


「「「ひどくない。(ウゥー)」」」


思ったことを言っただけなのに被った。


ちなみにラルトはダルトさんのほうを見て、お店の邪魔にならないように小さい音量で唸ってる。


ラルト、器用だなぁ~。


(ラルトが周囲に気を使いながらもダルトに唸っている姿が可愛いなぁっと思うユキであった・・・)


「お前らいきぴったしすぎるだろ?!」


「そんなことどうでもいい。とりあえず、邪魔だから座れ。」


「はぁ・・・・」


ダルトさんは闇帝の隣に座り、メニュー表を手に取り、開こうとしたその時、


「お待たせしました!」


「スパゲティとグゥグゥ定食、トロットの盛り合わせサラダ、肉じゃが定食です。ご注文は以上ですか?」


「あぁ。」


「それでは、ごゆっくり」


きた料理それぞれの席の前に置いているとダルトさんから質問がきた。


「おれ、まだ注文してないぞ?」


「闇帝がダルトさんの代わりにグゥグゥ定食頼んでたけど」


・・・・・・・・・・・・。


ダルトさんが闇帝のほうにゆっくりと顔を向けた。


「お~ま~え~なぁあ!!!」


目の前の闇帝とダルトさんは、ほっといて冷めないうちに肉じゃが定食とトロットの盛り合わせサラダをラルトと二人で食べよっと。







お話の中ででてきた料理についてご説明!

グゥグゥ定食はグゥグゥ鳥の肉が焼いてある定食で、一般的な料理。

トロットの盛り合わせサラダは蒸したトロト兎の肉が載ったサラダで、一般的な料理。

(ラルト用にドレッシングは別のお皿に分けてもらっている)

肉じゃが定食とスパゲティの味は日本でよく食べられている味とあまり変わらない味付け。



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