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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
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29 買取のやり直し






ラルトの前足で、「アルプス一万尺」をやっていたら、さっき上がっていったばかりのダルトさんが下りてきた。


ただ、ダルトさんだけでなく何故か闇帝も一緒に・・・・


2階に上がったのは闇帝を連れてくる為だったんだ!


でもなんで私の買取だけに闇帝まで連れてくる必要があるんだろう?


(ユキはこの世界のお金の価値を知らないので、自分がやらかしたことの大きさがよくわかっていない)


「ユキ、待たせたな。まだ買取は完了させてないよな?」


「はい。ダルトさんが止めたじゃないですか。」


「悪かった。そのことなんだが、俺の部屋で買取をしよう。リーリエ、悪いがユキの買取をなしにしてくれ。」


「かしこまりました。」


リーリエさんは受付台の下からかごをだし、それに私がさっき渡した薬草を詰めていった。


「マスター、ユキさんから買取を依頼されましたものは、これですべてになります。」


「ありがとうな。」


よくわからないけど、買取を別の場所でやり直すみたい。


売ったものに変なものは混じってなかったと思うんだけどなぁ。


リーリエさんも問題ないって言ってたし。


買取をやり直す理由がわからず首をかしげていると・・・・


ダルトさんが闇帝に何かをこそっと伝えていた。


「闇帝、悪いがここにいる人間全員の記憶からユキが買取をしていた記憶だけを消してくれ。」


「わかった。」


闇帝がボソボソっと何かをつぶやくと部屋全体が光で包まれた。


「まぶしい!」


私はラルトの顔を手で覆い隠しながら、目をつぶった。


「ユキ、目を開けても大丈夫だぞ。」


闇帝の声が聴こえたので、目を開けると少し前まで居たギルドマスターの部屋に移動していた。


「どうなってるの?それにさっきの光は?」


私は横にいる闇帝とダルトさんのほうを向いた。


「さっきの光は、俺の魔法でユキが買取の手続きをしていたという記憶をあそこにいた全員から消した。それと同時に影異動でこの部屋に移動した。」


「なるほど・・・。って!魔法が関係してることは見ればわかるから!!そうじゃなくて、なんでそんなことをする必要があったのかを教えて!!」


闇帝の簡単すぎる説明ではわけが分からないので、私は説明の追加をお願いした。


お願いしたっというよりは心の叫びに近かったような気もするけど。


「それは・・・・・」


私のお願い?にダルトさんが説明を始めてくれた。







ダルトが闇帝を連れてきたのは、周りの人からユキの買取に関する記憶を消すためだったんですね。

記憶の消去魔法は闇属性の魔法なので、闇帝が適任だったという理由もありそうです。


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