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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
21/35

20 ギルドマスターに魔法を使ってみよう!





・・・いつになったらダルトさんは復活するんだろう。


そんなことを思いながらいまだに端っこでキノコを栽培しているダルトさんを眺めていると。


「ああなると、ダルトは後1時間ぐらいはあのままだぞ?」


その言葉を聞いた私とラルトは同じ表情をしていたようで、闇帝は苦笑していた。


苦笑している闇帝はほっといて、私はなぜかいじけているダルトさんを現実世界に戻す方法を考えることにした。


(ちなみにユキはダルトが落ち込んでしまっている理由をすっかり忘れている。ユキと闇帝が原因だが、その時のことはラルトの寝起きの可愛さによって記憶の彼方へ・・・・。ダルト、かわいそうに。)


何かいい方法はないか、と考えているとラルトが良い方法を思いついてくれた。


『主、主。』


『何?』


『さっき話していた念話の魔力の量について覚えてる?』


『ん?覚えてるよ?それがどうかしたの?』


『ダルトにだけ向けて、魔力多めに叫んでみたら現実に戻ってくると思うよ?それに主ならすぐにできるよ!練習だと思ってやってみたら?』


『!確かにそれは名案だね。さすがラルト!』


私はラルトが提案してくれた方法でダルトさんを現実世界に戻すことにした。


(・・・確かに大音量の念話が頭に響けば現実世界に戻ってくると思うけど、練習って・・・ラルトの中でダルトは下の下に位置しているようだ。)


(ダルト、強く生きて!ファイト。)


ちなみに今の会話は闇帝にもしっかり届いている。つまり無意識のうちにユキは念話をコントロールしているため、ダルトで練習する必要はないのである。


闇帝は思った。この一人と一匹の天然な会話には、誰かがツッコミを入れないといけないんだろうなぁっと。


しかし思いはしたが、ツッコミを入れるのはめんどくさいので今回はそのままにしておくことにした。それにいい加減、いじけているダルトを見ているのもめんどくさくなってきたのである。


闇帝は意外とめんどくさがりやかも・・・・?




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