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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
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1 転生することになりました

 目をあけるとそこは見渡す限り真っ白な世界だった。


「私なんでこんなところにいるんだっけ・・・・・?」


「それはあなたが死んだからですよ。」


 声がいきなり頭の中に響いた。


「・・・誰?私が死んだってどういうこと?」


「私はあなた方人間がいう言葉で表すなら神と呼ばれる存在です。あなたは子供を助けるために車にひかれて死んだんです。そんなあなたには地球とは違う世界で転生していただきます。その際に5つの願いをかなえます。」


 そういわれてみれば子供を助けたような・・・まぁ起きてしまったことは仕方ない。


「わかりました。少し質問なんですが私が転生する世界はどんな世界か、どういった状態で転生するのか知りたいのですけど。」


「あなたが転生する世界は魔法や剣や魔獣などが存在する世界です。そしてあなたは現在の記憶はそのままで、魂が馴染み世界に馴染む体を私が用意しますので安心してください。もちろん魔力も人並み以上に使えるようにしておきます。ただし転生先の世界では15歳から成人とみなされるので15歳から始めていただきます。」


定番のファンタジーな転生先だね。


それにあらかじめ魔力の事とか体のこともしっかりと準備してくれるみたい。これだけでも異世界でやっていけるだろうけど、願いを叶えてくれるならしっかりと異世界で生きていけるお願いを考えないとね。


一つ目の願いはどうしよう。とりあえず言葉が国ごとに違ったりしたら不便そうだから全言語理解は必要かな。


二つ目は魔獣も出てくるみたいだし、絶対に体力がないと生きていけなさそう。それに丈夫な体じゃないと病気したら怖いしね。


三つ目は生活していく中で知らないものを調べたり、食べものを探したりできる力がほしいかな。っあでもこの力を求めるとそれぞれ別の力を願うことになる。どうしよう、・・・・一つに力をまとめた道具なら願いの一つに収まるかも。


四つ目はやっぱり収納できる鞄がほしいよね。もし空間魔法がなかったり、収納魔法がなかったら目をつけられる可能性があるから鞄にするべきかな。異世界ではのんびり暮らしたいし。


五つ目はどうしよう・・・・。とりあえず四つすべてで異世界でも生きていけると思うんだよね。あ!!でも魔獣がいるっていうことは戦いとか命のやり取りが日常であるのかも。だとしたら今の私だと一瞬で死んじゃうわ。だったら私を守ってくれてなおかつ癒しのもふもふの生き物が良いよね。もふもふに勝るものはないからね。


よしこの五つでいいかな。


「わかりました。じゃあ、全言語理解、丈夫な体、探索と鑑定の道具、なんでも収納できる保存用カバン、最後に私自身を守ってくれて死ぬその時まで相棒としてそばにいてくれる白狼をお願いします。」


「・・・・。本当にその願いでいいのですか。魔力が多いといってもどれほどかわかりませんよ?それに魔法の属性などについて願わなくてもよいのですか。」


「先ほどあなたは魂が馴染み世界にも馴染んだ体を与えてくれると言いましたよね。それってつまり異世界で生きている人と同じような特徴をもった身体ということですよね。属性についてはあなたを信じていますから。」


神様は驚いたような表情をしていた。私の言ったことはそんなに珍しいことだろうか?


「今までの方はあなたのように考えたり、私を信じると言った方はほとんどいません。」


心の中で思ったことに対して返事された。つまり心の中で思ったことは全て筒抜けなのね。


「まぁ神ですからね。」


「信じていると言ってくれたことにうれしさを感じたので属性に関してはサービスしとくので楽しみにしておいてくださいね。後、白狼は神獣に属します。世界でも珍しい種族で大きさが自由に変えられて、空をかけることができます。ただし心を許したものにしか近寄ることを許さないので放し飼いにするときは気をつけてくださいね。それでは新しい人生を楽しんでください。」


その言葉の後私の意識はふっときえた。


-神side-


しかし、久しぶりに面白い者に会いましたね。


仕事をしながらそんなことを思っていると助手の天使の一人に「何かいいことでもありましたか。」と質問されました。


よほど表情に表れていたのでしょうね。


「先ほど転生させた人物はとても面白い者でしたよ。あんなに死をすぐに受け入れる者は少ないですし、なおかつ願いに関しても人生のことを考えて願いを決めることは少ないですね。それに白狼を求めるものは初めてですからね。」


白狼は心を許したものには全力で応えますが、心を許すことじたい滅多にない生き物ですからね。


でも彼女なら大丈夫でしょう。


これからが楽しみですね。









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