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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
17/35

16 ラルトの機嫌取り頑張りました!

お待たせしました!




ラルトを叱った後、ラルトのことをすっかり忘れてダルトさんと長話をしていたものだから、ラルトはすっかりご機嫌ななめで拗ねてしまった。


最初は私に怒られたことが悲しくてしょげていたようだが、それがだんだん私に存在を忘れられて構ってもらえないことへの悲しみに変わったようだ。


そのため、ラルトに気付いた時には拗ねていて、とにかくラルトの機嫌取りにものすごく時間がかかった。


話しかけても、違う方向を向いてこっちを向いてくれないし、私がラルトの側を離れたり構うのをやめたとたん前足をダン!っと鳴らして「構って」っとアピールしてくる。


普通、座った状態で前足を鳴らすだけでは「ダン!」っとあんな大きな音はならないはずだが、床を叩くタイミングで前足に雷の魔法を集中させているみたい。


構ってもらうためにこちらの意識を自分に向けさせる工夫をしているみたい。


少し離れていただけというか、忘れていただけでこんなに構ってアピールをするなんて可愛いわぁ。


可愛いのは良いけど、どうやってラルトの機嫌を戻そう・・・・。


考えた結果、私はとことんラルトを構い倒すことにした。


しばらくお待ちを・・・・・・・・・・。


私はラルトがこっちを見ていないことをいいことに後ろから撫でまくった。


おかげて現在ラルトの意識はございません。


まぁ、一度思う存分撫でたいなぁって思っていた私のもふ欲が爆発しまして、我に返ったときにはラルトは失神していたんだけどね。


ラルトが気を失っているので、私はラルトを抱えてダルトさんのところに近寄った。


「お持たせしました。」


「いや、待ったのは構わねぇが使い魔のラルトは大丈夫か?・・・なんか気を失っているみたいだが。」


ダルトさんと闇帝さんは抱えているラルトを見て、困った顔をしていた。


「あぁ、大丈夫です。しばらくすれば気付きますし、その頃には機嫌も直っていると思うので。」


(それは機嫌が直っているというよりも、気を失って忘れてしまっているということじゃないのか?)


ダルトと闇帝は同じことを思ったが、目の前の笑顔のユキには何も言わないことにした。


ちなみにユキがラルトの機嫌取り(撫で繰り回し)をしている時は、一人と一匹の主人と使い魔とのおかしな関係をじっと見ていた。


一般的には主人が使い魔の機嫌取りなどしないものであるので、ユキとラルトの関係は変わっているのだ。


二人はユキとラルトの様子を見ていて、最初はユキも大変だなと思っていたが徐々にラルトが少しかわいそうだと思い始めたのであった。


愛情も大きすぎたり、表現方法を間違えればそれはしんどいだけだからだ。


ちなみになぜこんなことを思ったかというと、二人とも近くに似たような存在がいるからだ。その存在が登場するのはもう少し後の話・・・・。


ダルトと闇帝は、ラルトに同情しながら、ユキを連れてギルドマスターの部屋へ移動した。


さて、いよいよギルドで働くための話が始まるようだ。







やっと話の内容を進めることが出来ます。やっとギルドでのランク分けが終わりました。(まだ、ユキのランクは決まっていませんが)

ご感想お待ちしております。




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