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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
14/35

13 ギルドマスター命の危機

 




 ギルドマスターのダルトさんと対戦するために私はダルトさんと向かい合って立ち、ラルトは私の横に立っている。


 ダルトさんは腰に剣を挿していた。ダルトさんは剣を使うのか。


「ゆき、武器は使わないのか?使い魔も一緒に戦うのか?」


 ダルトさんはこっちを見て、武器を使わないのか聞いてきた。そう言えば武器の事考えてなかった。


 それにラルトも戦うのか聞いてきたけど一緒に戦うのって駄目だったかな?


「武器はなしで戦います。それと、ラルトもできれば一緒に戦いたいのですが、もし駄目なら戦いから外しますが。」


「俺は剣を使おうと考えてるがやめとくか?それとルールとしては、使い魔もありなんだがその使い魔はまだ子供だろう?戦いにくくないか?」


 っあ、やばい。


 ラルトの方を見ると、ダルトさんをめちゃくちゃ睨んでいて、加えて「ウゥー」と唸り声まで出して威嚇している。


 ラルトにとって今の言葉はやばい。まず子ども扱いされた上に、戦闘力にならないと言われているのと同じことだ。これはダルトさんが危ない。


 今回はラルトは参加させないでおこう。っとそんなことを考えていると


『主、絶対に戦いに参加するからね。この人間許さない。あと武器も使わせてね。(すぐに倒れられたらつまらない。)』


 ・・・・・。ダメだ、手遅れだわ。ダルトさんご愁傷さまです。


『わかったよ。でも絶対に殺さないように、それから力は小動物を相手にするぐらいに抑えなさい。』


 私からはダルトさんを殺さないために、力加減をするようにしか言えない。後はダルトさんの強さによるな。


(小動物相手というのは、森の中での戦いを見ていたことから、ラルトにとって人間は小動物と同じぐらいの力加減をさせないと危険だからだ。主に相手が。)


「ダルトさん、(私的にはなしの方がうれしいけどラルトの目がギラギラしているので)武器を使ってくださって大丈夫です。ルール的に大丈夫なら(私には止められないので)ラルトと一緒に戦います。それにラルトは頼りになる相棒ですから大丈夫です。」


 私の言葉にラルトは嬉しそうに尻尾を振った。


「わかった。では手加減はしないぞ。でははじめよう。」


 ダルトさんの言葉にアイリーが片手をあげた。


「それでは、これよりギルドマスターダルト対ゆきによるランク決定戦を行います。・・・・はじめ!!」


 アイリーさんの言葉と同時にダルトさんは剣を構えたが動く気配はない。


 こちらもいつでも魔法を展開できるように構えた。相手が動くまで安易に動くのは危険なためしばらくにらみ合いが続く。


 にらみ合いを終わらせ最初に動いたのはダルトさんだった。


 ダルトさんがこちらに向かって剣を振り下ろした。すると地面がさけながらこちらに向かってくる。私は自分とラルトに風の防御魔法を展開した。


 ズドーン。ものすごい砂ぼこりがおきた。


 衝撃は防御したが、すぐそこにダルトさんが接近してきていた。


 私は急いで大きいな水球をいくつも作りそれをダルトさんに向けて放った。ラルトも私に続き氷魔法でダルトさんの足元を狙った。


 しかしダルトさんによって、水球は切られ、氷魔法もよけられた。


 そしてダルトさんにものすごい力で殴られた。殴られる直前に防御魔法を展開したが、勢いまで殺すことが出来ず、私は壁にたたきつけられた。


「ツ‥‥ッ。」


 背中にはしる衝撃に一瞬息ができなくなりその場で私は崩れてしまう。


『主!!!』


 ラルトの声が頭に響くがそれに返事する余裕がない。


 動けない私を見たラルトは今までに見たことのないような魔力を身体から放出していた。


『人間の分際でよくも主を。』


 ラルトはダルトさんに殺気を向けていた。


 ダルトさんはラルトの急な変化に気付き急いで距離をとった。


(・・・・なんだこの使い魔。先ほどとはまったく違った生き物のようだ)


 ダルトはラルトの殺気にこれまでに感じたことのない緊張感を感じていた。


 ダルトはどうなる?







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