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白狼使い  作者: 向日葵
第1章
12/35

11 魔法を練習しましょう

 



 私は練習場の真ん中に立ちラルトを下におろした。


『ラルト、魔法ってどうやったら発動するの?』


『魔法とは自分の中の魔力をどんな形で、そしてどういったふうに使いたのかをしっかりと想像することが大切なんだ。逆に言ってしまえば想像がしっかりとできればどんな魔法でも使えるよ。でも、自分自身の魔力量を超えるような魔法や持っている属性外の魔法は使えないけどね。でもこのことについては主は関係ないけどね。』


『つまり、想像力が大切っていうことだよね。そのことについては分かったけど私には関係ないってどういうこと?』


『だって、主は魔力も無限で属性も全属性持ってるから、魔力による制限はないし、使えない属性もないよね。それに主がさっき見せた念話は正直言うと無属性の上級クラスに入る魔法の一つだよ。魔力量はあまりいらないけど声だけを音にせず相手に伝えるのはすごくコントロールが難しくて、人間はほとんどできないはずだよ。神獣や精霊とかは別として、魔獣でも少ないはずだし。』


 ここでラルトはとんでもないことを言ってきた。


 ・・・・念話ってそんなに難しいの?特に難しいと思わなかったんだけどなぁ・・・。地球にいた時にファンタジー小説を読んでたから、それで想像しやすかったのかな。


(気になるところが少しずれてますよー。念話が簡単に発動したことだけじゃなくて、いきなり上級クラスの魔法が使えているということがポイントだよ!! )


 まぁあんまり考えても仕方ないよね。人より少し想像力があるっていうことでいいよね。


(そんな言葉だけでかたづけられることじゃないよ!?)


 私はまたラルトの前でしばらく考えに没頭して自分の世界に旅に出ていたようで、ラルトによって現実世界に戻された。


『ラルト、時間もないからとりあえず水と風の初級魔法教えてくれる?』


『わかった。でもあまり初級すぎると攻撃とかに使えないからとりあえず今必要そうな魔法を教えるね。』


 ラルトが教えてくれたのは水魔法は水球を作って飛ばす魔法と風魔法は自分の周りに風のバリアを張る魔法だった。


『さっきも言ったけど、魔法は想像力が大切だから、しっかりと自分の中の魔力を水球にして飛ばしてみて。』


 私は目をつぶって水球を手の上に出すように想像した。


 ・・・・・・。


 だけど何も起こらない。


『ラルト、そもそも魔力ってどうやって外に出すの?』


 そこからか!!と思った人いますよね?でも考えてみてください。いきなり自分の中の魔力を水にして飛ばしてみろって言われても、自分の中の魔力がどれかわからないよね。


『・・・・・・・。主、本当に念話はどうやってやったんですか。』


 うぅー。そんな目で見ないでよ。ラルトにそんな目で見られると落ち込む。


 私はラルトからのあきれた視線攻撃によって落ち込んだ。


(ゆきはラルトに背中を向けてしゃがみ、落ち込んだ)


 そんな私の姿を見たラルトは急いですり寄ってきた。


 すりすり・・・・・すりすり。


 そんなことで騙されないからね・・・・。すりすり。


 騙されな・・・・・すりすり・・・・可愛いな。仕方ないから許してあげる。


(ゆきはなんて単純なんでしょう)


 しばらくラルトを撫でた後に私はラルトに体内にある魔力の流れをつかみ、外に放出するコツを教わった。


 そのコツをつかんだ後は簡単で、水球と風のバリアを想像しただけで魔法を使うことが出来た。


 この調子なら魔法の種類をしらなくても想像するだけで大抵の魔法は使えるかも。


 そんなことを考えていると30分たったようでギルドマスターが部屋に入ってきた。


 今更なんだけど私は想像だけで魔法を使ってるけど呪文とかないのかな?


 後でラルトに聞いてみますか。


 さぁ、いよいよ異世界初の戦いだ!!がんばるぞーーー。








ゆきは想像するだけで簡単に魔法を使っていますが、普通は呪文が必要です。

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