10 初の戦いの前に
更新が遅くなってしまいすみませんでした。
ギルドマスターの後についていくと階段を下りて別の階に向かうようだ。どこに行くんだろう。
そんなことを考えていると、ギルドの地下についた。ギルドの地下は練習場になっているらしく、開けた場所で周りには結界が張ってある。
そもそも私はなんでギルドマスターと戦うことになったんだろう。ここまで素直についてきて今更だけど・・・。
「普通は魔力を測定して、ギルドカードを発行して終わりなんだが・・・、ゆきの場合のように300万を超える奴はほとんどが一番下のランクに収まることのない力を持っているから、そういう相手にはギルドマスターが戦って、そいつにあったランクのカードを渡すのが決まりなんだ。」
私の考えていたことが顔に出ていたみたいで、ギルドマスターが説明してくれた。話からして、魔力が多くあってギルドに来る人は大抵自分の力を使いこなせてて一番下のランクでは収まりきらない力があるということだよね。
・・・それって私にはあまり関係ないかも。私は魔力が多いだけで魔法使ったことないし。
『・・・主。主にも当てはまると思う。主は先ほど初めてなはずの念話を想像と感で成功させていたから、きっと様々な魔法も普通に使えると思うよ。だからこの戦いはしてみるべきだと思う。』
ラルトにも私の考えていることがわかったようで、考えを否定されてしまった。私ってそんなにわかりやすいかな?表情に出さないように気を付けてるつもりなんだけど。
(必要な時は嘘をついたり、表情に出さないようにできているが、気が抜けている時や普段は基本的に表情に出ていることが多い。)
『わかった。自分の力もどれくらいなのか知りたいし、魔物を相手にするよりはきっとやりやすいよね。それに最初に少し、私自身の話をしたほうがいいかも。』
私はラルトに念話で返事をしてから、ギルドマスターに少し自分のことを少し話しておくことにした。
「わかりました。でも私はあまり対戦したことがありません。なので最初に少し魔法の練習をさせてください。」
「そうなのか、それじゃ30分待つからその間に準備運動しておいてくれるか。その間俺たちは上に行っているよ。30分たったらまたここに戻ってくるから、ここを好きに使ってくれ。」
ギルドマスターはそう言ってアイリーさんと一緒に上に戻っていった。あれ?闇帝は上に行かないのだろうか。2人が出て行っても闇帝は来た場所から動かない。
「あなたは上にいかないのですか?」
「邪魔か?もし邪魔なら出ていくが。」
「いえ。邪魔じゃありませんよ。ただここにいても暇だと思うのですが。」
「気にしないでくれ。邪魔になっていないなら、ここにいる。移動するのが面倒だ。」
そう言って、闇帝は隅にある椅子に座ってしまった。
・・・・・。気にするなって言われてもいるだけで気になるよ。
動かなさそうだし、時間も限られてるから諦めて練習しよう。
少しでもこっちの人と同じくらいに魔法を使えないと、訝しがられるよね。