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第3章8

 レミーエ様と友達になったことで、アンジェはこの世界と向き合う勇気をもらった。

 そしてルメリカに向かうレミーエ様と別れた後も、自分を見つめ直し、生きる場所を求めてこの宿屋で働いている……アンジェは穏やかな顔付きでそう語った。


「そうだったの……」


「はい。それで……けじめをつける為にも、今までの事を謝罪しようと思いました。無理に許してほしいとは言えませんが……本当に申し訳ありませんでした」


 そう言うと、アンジェは再び深く頭を下げた。


「…顔を上げて頂戴。謝罪を受け入れます」


「コゼット様……ありがとうございます……っ」


 顔を上げたアンジェの瞳は、涙で少し潤んでいた。


「犯した罪に対する罰は、本来本人の更生のためのもの。沢山の辛い経験をして、貴方はもう罰を受けたのでしょう」


 アンジェがこれからを前向きに生きていってくれるなら、とても素晴らしい事だと思う。

 同じ転生者として、彼女の気持ちもわからなくはないのだ。


「…………そういえば、アンジェさんはレミーエ様の結婚式には参加しないの?私たちはその為にルメリカに向かっている途中なのだけれど」


「あっ……実は、招待して頂いてはいるのです。けれど私が参加してもいいものなのか、ずっと迷っていました。それに……」


 そこまで言うと、アンジェは気まずげに私をチラリと見た。


 ……なるほど。

 初めての友人であるレミーエ様の結婚式だ。

 アンジェも参加したいだろう。

 けれど、私が招待されているため、遠慮していたのかもしれない。


「……良かったら、一緒に向かいませんこと?」


「よろしいのですか?!あ、ありがとうございます……っ」


 アンジェは本当に嬉しそうに笑い、私もつられて笑顔になるのだった。


 その時、部屋の扉をノックする音が響いた。


「シシィ?どうしたの?」


「お嬢様、お話中失礼いたします。宿の女将が参っているのですが……」


 シシィは話を中断させてしまったからか、申し訳なさそうに眉を下げてそう告げた。


シリアス展開が続いてしまってすみません(^◇^;)

ここを抜けたらいつものテンションに戻れる予定なので、もう少しだけお付き合い下さいm(__)m


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