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旅立ちの朝。

 読み辛いという指摘を受けたので、内容の変更はしませんが

過去に投稿した内容の文章の体裁を整えます。

 どうして俺が、土下座をすることにになっているかというと……。

 まずは、今朝起こった出来事を説明しよう。



 俺が朝の日差しで目を覚ますと、何故か花子とチカの部屋に来ていた。

 それだけでも、非常に拙いのだが……。

 さらに拙いことに……、目の前にいるチカと抱き合った格好になっていたのだ。


「なっ!? ど、どうして?!」


 焦った俺は、昨日の夜の記憶を探った。


 た、確かに寝る前には、こんな妄想をしてから寝入ったけど……。だが、俺は確かに自分の部屋のベットで寝ていたはずだ……、それは間違いない。


 だが目を覚ますと、隣の部屋に来ていて、ベッドで寝ているチカに抱き付いていた。

 どうやってこの部屋に来て、こんな状況になったか、全く覚えてない……。


(こ、これはまさか……、いや……、間違いない。俺の持っている、童貞の力がそうさせたんだ。)


 生まれてから18年も童貞を煩わせると、無意識にこんなことをしてしまうに違いない……。

 自分で言うのもなんだが……、童貞力恐るべし!!


 ともあれ…、チカが目を覚ましたら終わりだ……。

 まずは、この状況をなんとかしなければ……。

 最悪の事態を回避すべく、俺は、目の前のチカを起こさないよう、慎重に離れようとした。

 まずは、そっと手をチカの体から離した。

 

 よ、よし。上手くいった。


(起きるなよ……。)


 続いて、俺の体に触れているチカの手を離そうと、手に触れたとき……。


「あれ……。扇お兄ちゃん何して――!!」


 チカは、一瞬何が起きたか理解出来ていなかったようだが、すぐに状況を理解し……。


「グヘッ」


 俺を、ベットから蹴り落とした。

 しかも、上手い具合に鳩尾に直撃したので、激しい腹痛が俺を襲った。


 そしてチカは、ベットの上に立ち上がり、無い胸の前で腕を組みながら

蔑んだ目で痛みにもがく俺を見下し、チカは言った。


「扇お兄ちゃん? 僕に何か言うことは無いの?」


 (かく)して俺は、チカに土下座をしているのだった。


「ん……。おはよう……、どうしたのご主人様……?」


 俺の渾身の謝罪の叫び声に、寝ていた花子が目を擦りながら起き上ってきた。


「花子お姉ちゃん、聞いてください! 扇お兄ちゃんが、寝ている僕のことを襲おうとして来たんですよ!」


「え……。ご、ご主人様ヒドイです!! なんで、チカちゃんなんですか!!」


 何だか花子が、よくわからないことを言っていっているが……。

 襲おうとしたというのは、少しばかり誤解が過ぎているので、流石に弁解することにした。


「い、いや違うんだ……。抱き着いていたのは本当みたいだが、襲おうなんて絶対にしてない! 第一、俺はこの部屋に来たことすら覚えてないんだ、気が付いたら……、チカが目の前にいて……。」


「扇お兄ちゃん……。僕、見苦しい人は嫌いだよ?」


 俺の弁解を、怒りを浮かべた笑顔でチカちゃんが遮る。

 そして、雷の魔法だろうか……?

 手の辺りに電気が走るのが見え、バリバリという音が聞こえてくる。


「ぐっ……。」


(家を吹き飛ばせる威力の魔法を操るチカを、怒らせるのは非常にまずい……。ここは素直に、非を認めて謝るのが正解か……。)


「チカさんゴメンナサイ。チカさんのお願いを、何でも一つ、聞きますので許して下さい……。」


「なんでも? うーん、そうだなぁ。扇お兄ちゃんが、そこまでいうなら僕も、今回だけは許してあげようかな。でも、直ぐには思いつかないから、何か思いついたらそのとき聞いてもらうけど、いいよね?」


「はい……。何なりとお申し付け下さい。」


「じゃあ、今回は許してあげるけど。次にしたら……、僕、本気で怒っちゃうよ」


 手のあたりから聞こえる、バリバリという音を一層激しく立たせながら、釘を刺してきた。


「は、はい!! 勿論です!!」


 そうして、俺は、何とか生命の危機を乗り越えたのだった。



 だが、そもそもどうやって、扇祐樹は、鍵の掛った花子とチカのいる部屋に入ることが出来たのだろうか?


 それは……、その日の夜に遡る。



夜も随分と更け、丑三つ時に差し掛かろうとしていた。


「眠れない……。」


 隣で寝ているチカちゃんは、ベットで横になると、スグに寝入ってしまった。

 だけど、ご主人様には早く寝ろって言われてるのに、私は、寝付けずにずいた。


(なんだか、気持ちが落ち着かないな……。いつもは、ご主人様と一緒の部屋にいるのに、今日は離れて寝てるせいなのかな?)


 いや、さっき決めたじゃないか。ご主人様に、恩返しするまでは、気持ちを抑えようって……。


(我慢しなくちゃ! でも……、これからずっと別々の部屋で寝るんだよね…。)


 そう考えると、胸が苦しくなった。


「ご主人様…ごめんなさい。明日からは、頑張るから。今日だけは、一緒に寝させてください……。」


 そう呟いたあと、私は、先ほどと同じように小声で呟く。


「我が僕に命じる……。魔獣召喚(サモンビースト)。」


次回は7月2日までに投稿致します。

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