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光の向こう  作者: 鈴音
1/1

花の夢



俺の名前は鈴木永久。


普通の高校に通う普通の高校生だ‥。



俺の親は

ろくでもない大人だ。


父は俺が3歳の頃、

母と離婚して今は大阪に住んでいる。


母は父と離婚してから

酒と男に尽くすようになってしまった……。



そして母が次に愛した男が

残していったもの


それは母と男との間に

生まれた妹だった。



名前は花。

俺が付けた名前


生まれたての時

俺に見せた笑顔が、  誰にでも笑いかけるような花みたいだったから。


でも、花が生まれてすぐ

男は家をでていった。



そして花が1歳の時、

あるコトが判明する。


花は目が見えてないのだ

と言う。



でも俺は花を守ることを

決めたんだ。


あれからもう五年たつ



母はお金が無いと

ろくでもねー男に尽くし

ては捨てられ尽くしては捨てられ‥‥その繰り返しだ。



花はもう5歳になる。


「花。散歩いこっか」

「うん」


夜の河原を二人の兄妹が

歩く。


もう夏も終わりか‥


永久はそんな事を

思いながら花と河原を 

歩く。



「花。石とかあるから

 気をつけろよ」


「うん、ありがとう」


「いいえ‥‥あ。」

「どしたの?」


「ホタル‥」    


「ホタルがいるの?」  

「うん」



「いいなぁ

 お兄ちゃんには

 見えてさ‥」


「花…」


永久はホタルを一匹

捕まえて花の目の前に

差し出した


「?お兄ちゃん?」


「み、見えねーかな…

 ホタルの光。」


「うううん。

 見えるよ微かな光が」



「ハハ(笑)

 よかった見えるか」




もうホタルは飛んでいってしまった。


「いなくなっちゃった」


「また明日こよ」

「うん」


「花にも

 ホタルがみたいよ」


「うんそうだなぁ」


「花ね、

 いろんな所を旅して

 いろんな景色を

 見るのが夢なの」



「そっかぁ、

 んじゃ、その夢!

 兄ちゃんが叶える!」


「本当に!?」



そうして永久と花の

物語は始まる。













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