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計算外


初投稿から4日目で日間BEST100位入り&PV1万突破!


嬉しいです(PД`q。)


恋愛要素なんて一切ないですが、一生懸命書いてますのでこれからもよろしくお願いします。




(う〜ん…)



大木の下、キングは一人悩んでいた。


洞穴に残してきていた狼モドキに撤収の連絡をしていたのだが、その狼モドキから報せが入ったのだ。


狼モドキと会話はできないので詳しい内容は分からないのだが、緊急の報せのようだ。


情報は欲しいが何があるか分からないので、狼モドキの遠吠えを使い狩りに出していた2部隊を呼び戻し、ザンギを隊長としたフォーマンセル2部隊を派遣してみた。


早朝集落を出発したので部隊は昼くらいには洞穴に着くだろう。


ザンギには2部隊で対処できない場合1部隊はその場で待機または目標の監視を続け、残りの部隊には報告するため帰還するよう伝えてある。

問題が何にしろ報告は夕方くらいになる、その間に昨日から作っていた簡易見張り台を今日中に完成させておきたかった。


キングも暇ではないのだ。


日が落ちかけ辺りが茜色に染まる頃、見張り台が完成した。



(まぁこんなもんか)



手作が器用なものが自分しかおらず、作業にどうしても時間がかかってしまう。



本当は見張り台の木と集落を糸で繋ぎ何か見つけた時に引っ張って集落の方で糸に付いた鈴がなるような警報システムが欲しいとこではあるが。


(鳥型の魔物や手先が器用なものがいればいいのだが…)



追々新しい種類の魔物の探索にも行きたいと思う。


物思いにふけっていると森からザンギ達が帰ってきた。


どうやら帰還したのは1部隊だけのようだ。


次は村道侵攻と思っていたが、中々人生予定通りにはいかない。


「ザンギ報告を」



「サンゾク デタ」



山賊、そんなのもいるのかと考える。


森での生活で人間なんて見掛けなかったので山賊なんていう存在自体忘れていた。


日本でも見掛けなかったしな。


ただどこにでもはみ出し者、悪に手を染める者はいるんだなと思う。


盗賊達は洞穴をねぐらに選んだようだ。


昨日の今日でまだザンギに数を教えていないので敵の正確な人数は分からないが、ザンギが2部隊で対処できないと判断したのだ。


おそらく5人以上はいるのではないかと思う。


距離が離れていれば放っておいてもいいのだが集落から半日の距離となると話が変わってくる。


もしこちらに気付き襲ってきた場合相手は山賊、人間なのだ。


ゴブリンの集落である以上、財宝があると思われても不思議ではない。


また山賊が村道を目指す場合こちらを発見される可能性が上がる。


人間には知恵がある。


食糧部隊など多人数で撃破されこちらの最大数を減らされると、巻き返しが難しくなる。


一番怖いのが飛び道具の存在だった、こちらにも弓はあったが矢の数が少ないのだ。


新しい矢を作ろうにも私やゴブリンも作り方を知らないし、材料もない。


現状人間から手に入れるしか方法がなかった。


戦うなら必ず近距離戦に持ち込まなければならない。


互い強固な砦があるわけでもないので、守るより攻める方が有利なのだ。



(攻めるなら相手が寝静まった深夜か…)



闇は人間にとって弱点でしかない。


色々作戦を考えながら今夜は寝て、明日夕方出撃することにした。



「あぁ早く肉が食べたい」


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