表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

初飯

角兎と森を歩いている途中大きな木があったのでよじ登って辺りを見回してみると遠くの方に建物が見えた。

おそらく村かなにかだろう、とりあえず向こうには近付かないことにする。


半日森の中を歩き回り色々実験して分かったが私の使役魔法では効果があるのは動物が限界のようだった。

おそらく現在の私の力ではあまり強い魔物を使役することはできないのだろう。

これから使役することが出来る魔物の種類は増えるのだろうか?

色々質問する前に神との対話が終わってしまったため、いまいちあやふやなことが多い状況だ。

森を彷徨う途中で強そうなやつを発見し本日2回目の使役魔法を使ってみたら逆に襲ってきたので角兎をけしかけて自分は逃げ出した。

まさか襲ってくるとは思わなかったのでマジでびびった。

さらば角兎!

その後狼のような魔物に使役魔法をかけてみるとこちらは効いたので5匹の群に木の上から呪文を唱えて1匹づつ配下に加えていく。

魔法の効果が単体のみのようなので案外木の上というのは便利なものである。

将来複数にかけるようになれると更に便利なのだが。

まぁないものねだりをしても仕方ない。ただ狼モドキ5匹といきなり戦力アップしたのは嬉しい限りだ、もうそろそろ日も落ちてきたので狼モドキに近くの水辺に案内しろというと先を歩きだした。

ちなみに移動中は1匹に先を案内させ残りの4匹には私を囲むように護衛させている。

10分程歩くと川についた、1日何も食べてなかったので川の水を飲んで空腹を紛らわす。

水を飲みながら水に映る自分の顔を見てみたがゴブリン以外の何ものでもなかった。

これでもイケメンになってるらしいが正直私の思い描くゴブリンのイメージより少し彫りが深いくらいか。

まぁゴブリンの美的感覚に関してはよく分からないのであまり考えないようにしておこう。喉の渇きを潤したあと狼モドキ2匹に食べ物を取って来いと指示をだし川辺の草むらに座り込んだ。

2匹の狼モドキが帰ってくるころには辺りは真っ暗になっていた。

ゴブリンは夜目は利くらしい結構遠くの方からこちらへ向かってくる狼モドキが見えた。

口に加えていたものを私の前に差し出す、どうみても2匹の角兎である。

(う~ん持ってきたということは食べれるんだろうな…)

1匹を狼モドキ達の元へ投げ食べ始めたのを確認して自らも角兎にかぶりつく。

異世界にきて初めて人間じゃなくなったんだなとそのとき思えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ