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異世界で配信してたら神々がスパチャしてきた  作者: def
第二章

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35/39

35. アカウント乗っ取り事件


同時視聴者数 100,000,000


数字が、跳ねた瞬間だった。


世界の裏側で――

何かが、外れた。


一本


二本


十本




闇の世界。


光も、音も、時間も、方向もない。


破壊の権化。


そこに――

無数の鎖が、絡みついていた。


錆なきの鎖。


世界が生まれてから、

一度も役目を失わなかった拘束具。


それらを、創造神ラグニエルは

常に生成し続けていた。


壊される。

繋ぐ。

壊される。

繋ぐ。


その繰り返し。



カナトは、呟く。


「解放したら」


「俺のアカウントを

  乗っ取らせろ」


「全部くれてやる」


ラグニエルは、目を閉じた。


そして。


スパチャ欄が、更新される。



【??????????】

金額:測定不能

内容:

《破壊権限・全域ログイン》



その瞬間。


カナトの配信画面に、

見たことのない通知が表示された。


「別端末からログインが検出されました」


《え》

《今の通知なに》

《乗っ取り!?》

《後に語られる事件》


カナトの視界が、反転する。


世界が、上下を失う。


――だが、意識はある。


(……いる)


(中に)


カナトの体が、

ゆっくりと立ち上がった。


だが、動きが違う。


無駄がない。

感情がない。


配信者の体をした、破壊。



形ある王が、初めて後ずさる。


「……何だ、それは」


カナトの口が、開く。


「▇▇▇▇▇▇▇」



声なき声。


世界の裏側が、めくれた。



《精霊王イリシア》

『……来た』


《戦神バルド》

『ああ』


《魔王ゼル=ヴァルド》

『“本物”だ』


形ある王は、理解する。


これは神ではない。


存在ですらない。


破壊そのもの。


カナト=ダラが、一歩踏み出す。


その一歩で――

事象が、成立しなくなった。




《全知神オルメギア》

『観測不能』


『破壊神座標――再接続』


《戦神バルド》

『始まるぞ……』


《魔王ゼル=ヴァルド》

『……いや、終わるの間違いだ』



「=ダラ……」


形ある王が、名を呼ぶ。


その瞬間。


=ダラは、初めて“こちら”を見た。



次の瞬間――


形ある王の背後で、世界が消えた。


城壁。

空間。

因果。


形ある王は理解する


「……なるほど」


「お前が"神"か」





永遠に広がる闇の空間


砕けた鎖が散らばっている


カナトは


=ダラと向かい合っていた


「なんだよ」


『........』


「壊すからには」


「お前も、無事じゃ済まんぞってか?」


カナトは、笑った。


「上等」


同時視聴者数 120,000,000



「全部壊せ」


32話 完


次回もお楽しみに!

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