旦那様が「やっすい悲鳴被害者の会」を立ち上げましたの!
皆様いつもありがとうございます。
エレガント ホッカワ オブ ケイコ。北川景子です。
この夏の始め、旦那様が「コロンちゃんの悲鳴ってやっすいよね。俺、やっすい悲鳴被害者の会立ち上げるわ」そう申しまして、自ら被害者の会、会長を名乗り出ましたの。
皆様。どう思われます?
。。。
コロンは今、お家が二つごさいまして、今住んでいるのは賃貸なのです。
そしてその立地は、とてつもなく閑静な場所。
どれだけ閑静な場所かと申しますと、、、
例えばコロンが旦那様にブチ切れ…ああ、そんな事しませんが、例えばですよ?
旦那様にブチ切れて「ざけんな!てめぇも一回言ってみろや!!」な〜んてドスの効いた声を出そうもんなら、向こう10軒の旦那様がビビるような環境でございますの。
まーじーで!声が響きます。
そんな素敵な環境のおうち。古くて傾いています。そしてお庭が広いです。
放っておくと雑草がメキメキと出てくるので、小さなうちに抜いたり、除草剤を撒いたりしています。
だがしかし、コロンは虫が嫌い。
小さな虫がちょっと付いただけで「きゃあっ!」と悲鳴をあげます。
何かがポトリと落ちてもびっくりして「きゃあっ!」虫が飛んできても「きゃあっ!」
か弱いコロンはすぐきゃあきゃあと悲鳴をあげます。
悲鳴を上げたからといって、誰も心配してくれるわけでもないので、安心して悲鳴をあげる毎日。
そんなある日。
いつも通りお庭のパトロールに出て、リビングのエアコンの室外機のところまで来ました。
ふと見ると、エアコンのお水が出るホースがとっても長いことに気づきました。
やたら長くて地面を這って草に隠れてしまっていて、その先が見えないほど。
そこから虫、Gが入ってきたりすると知ったコロンは、その先を確認しようとホースを引っ張りました。
すると。
肌色ベースでテラテラ光り、緑色や茶色でヌメリと湿った拳大のモノがズルリ…と貼り付いてきたのです。
「きやああああああああーーーーーーーー!!!!!!」
びっくりしたコロンは今季最大の音量で悲鳴を上げました。
しかしすぐに「閑静な住宅地での悲鳴はやばい!」と思い、慌てて口に手を当て、誰かに声をかけられるかと、小心者のコロンは身を潜めました。
普通に……静かなままでした。
安心しながらバクバクした心臓を押さえて、恐々と出て来たモノを確認します。
それは…
前の住人が、エアコンのホースに肌色のタイツを履かせ虫避けとしたものでした。
そこにエアコンから出た水が溜まり、水風船のようにぽよぽよになったものに、緑色の苔や泥が付いたものでした。
はあああ?
んだよ!!!
エアコンのホースに肌色のタイツ履かせてんじゃねーよ!!
肌色がまだらの緑色になったらそれ死んでるやつじゃん!!
微妙に人型にしやがって!!
正体がわかっても、コロンは恐怖に慄きながらハサミでホースの先を切りました。
そしてその恐怖の出来事を旦那様に話したのです。
旦那様は呆れた顔して言いました。
「コロンちゃんの悲鳴ってやっすいよね」と。
やっすい悲鳴と言われ「確かに…」と納得して反論出来ませんでした。
そして「俺、やっすい悲鳴被害者の会立ち上げるわ」そう申しました。
ぐうの音しか出せず、悔しかったです。
それから後、コロンは小さなびっくりで悲鳴を上げそうになると「やっすい悲鳴」と言われた事を思い出し「きっっ!!!」とか「ひっっ…」とか、小さな悲鳴しかあげられなくなりました。
びっくりしても悲鳴をあげることが出来なくなった可哀想なコロン。
「やっすい悲鳴被害者の会の被害者の会」を設立しようかと思っています。
不意にこんなの出てきたら、誰だって悲鳴あげるよね?