表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

T岬の巨大蛸

掲載日:2024/10/09

※この小説にはホラー要素があります。

 これは中学だったか高校だったか……とにかく、学生時代に教師から聞いた話です。

 この話が本当にあったことなのかフィクションなのかは私にはわかりませんが、一応怖い話ということで投稿させていただきます。


 北海道の某所に、とある岬があります(以下、T岬とします)。

 そのT岬は自殺スポットとして有名で、海に身を投げる人が多いそうです。

 また、交通事故が多いことでも知られていて、スピードを出しすぎて急カーブを曲がりきれずにガードレールを飛び越して、車ごと海に真っ逆さま、なんてこともよくあるそうです。

 北海道は、かつて交通事故の数が全国でワーストに入っていたそうなのですが、そう聞くとなんとなく納得はできますよね。

 北海道の海は水温が低く、特に冬の海に飛び込んで低体温症になったらほとんど助からないと聞いています。


 そんなT岬は、当然のように心霊スポットとしてもオカルトマニアの間ではウワサの場所になっているのですが、別の目的でこの岬に来る人もいました。それは、釣り人です。なんでも、この岬で釣れる魚はなぜか大物が多くて釣りが好きな人の間でも人気のスポットなのだとか。私だったら嫌ですけどね、そんな場所で釣れたお魚を食べるのは。


 さて、T岬である日、とある釣り人が大きなタコを釣り上げたそうです。教師から聞いた話では二メートルから三メートルほどのミズダコだったと思います。今調べたら世界最大で三メートルほどだそうなので、かなりの大物ですよね。


 それで、釣り人はタコを釣ったのはいいものの、獲物が大きすぎて困ってしまったそうです。

 だって、二メートルとか三メートルのタコなんて、クーラーボックスにも入らないし、車にも積めないですもんね。

 だから、釣り人はその場でタコを捌いて食べることにしたそうです。刺し身にすれば生でもイケるだろってノリで。もともとそこで釣った魚を焼いて食べるつもりで、カセットコンロとかお醤油とかも持ってきてたみたいです。タコはお醤油をつけて食べたそうですよ。

 まず、足から少しずつナイフで切って食べていって、いよいよ頭を食べようと内蔵を開いたときです。

 タコの内臓の中には、ぎっしりとなにか黒いものが入っていたそうです。

 釣り人は最初、消化しきれなかった海藻かな? と思ってたみたいです。たしかに、なんだか細長くてしなりのある物体だったから、海藻と思っても仕方ないかもしれません。

 でも、海藻にしては糸みたいに細いし、ツヤがあるものやボサボサしたもの、中には金色などの色がついているものもありました。しかも、とても見覚えがある……。

 その「海藻」の正体を知った釣り人は、絶叫して口の中に指を突っ込み、今まで美味しい美味しいと食べていたタコをゲェ~っと吐き出そうとしたんです。なんでかって?

 それは海藻ではなく、人の髪の毛だったのです。しかも、内臓の中にぎっしりってことは一人二人じゃないですよね。

 その巨大なタコは、海に落ちた人間の死体を食べて、すくすくとこんなに大きくなりました、というオチです。


 それにしても、人間の髪の毛って消化できないんですね。私は教師からその話を聞いて、へぇ~って感じだったんですけど。


 その事件を境に、釣りをする人は一時期減ったのですが、最近はまた釣りをしている人を見かけるそうです。人のウワサも七十五日とは言いますが、やはり時間が経つにつれて、みんな忘れていくものなのでしょうか。

 もしかしたら、私の恩師は、その事件を風化させないために、生徒たちに毎年その怪談を聞かせているのかもしれませんね。憶測ですけど。


 それで、これも私の予想の域を出ないんですけど、その釣り人の話って、もしかして話をしてくれた教師自身の体験談なんじゃないかなって思うんですよね。話の内容が妙に具体的だったし。

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ